SNSへの投稿、脳には食事やセックスと似た「ご褒美」に 米研究
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︻5月14日 AFP︼フェイスブック︵Facebook︶などのソーシャルメディアに自分の意見を投稿する行為で、脳は食事やセックスで得られる満足感と似た﹁ご褒美﹂を得られるとの研究論文が、7日の米科学アカデミー紀要︵Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS︶に発表された。
論文を発表したのは米ハーバード大学︵Harvard University︶社会的認知・情動神経科学研究所︵Social Cognitive and Affective Neuroscience Lab︶のジェーソン・ミッチェル︵Jason Mitchell︶氏とダイアナ・タミル︵Diana Tamir︶氏。両氏の研究チームによると、自分の感情や考えなどを他者に伝える﹁自己開示﹂によって、脳内では快楽物質ドーパミンに関連する領域が反応を起こすことが分かった。ドーパミンは報酬への期待や満足感に関係する化学物質だ。
チームによると、人間は通常、発言のうちの30~40%を﹁他者に自分の主観的体験を伝えるため﹂に費やしているが、ソーシャルメディアへの投稿ではこれが80%近くになるという。
■自身の考え伝え満足感を得る
研究チームは、﹁他者に自分の考えや感情を伝えるコミュニケーションの機会﹂が人々の脳に及ぼす反応に注目。結果は、ヒトも他の霊長類と同様、脳内で起きる強い反応のために別の報酬をあきらめる傾向があるという説を裏付けるものとなった。
研究チームが行った実験は、被験者たちに、ある事実について尋ねた質問に回答した場合は少額の現金を与え、あるテーマについて被験者の考えを尋ねた質問に回答した場合には、さらに少ない額の現金を報酬として与えるというもの。結果は、多くの被験者が、もらえる報酬がより少額でも、自分自身について語ることができる質問を選んだ。
この結果について、論文は﹁サルがジュースの報酬よりも強い仲間たちを選び、大学生たちが魅力的な異性に会うために出費をいとわないのと同様に、われわれの研究の参加者たちも、現金の報酬を見送ってでも自分自身について話したがった﹂とまとめ、﹁人間が喜んで自己開示したがる理由は、その行為が食事やセックスといった一次報酬と同じように内因的価値を持つ事象を象徴するものだからだ﹂と結論付けている。(c)AFP
論文を発表したのは米ハーバード大学︵Harvard University︶社会的認知・情動神経科学研究所︵Social Cognitive and Affective Neuroscience Lab︶のジェーソン・ミッチェル︵Jason Mitchell︶氏とダイアナ・タミル︵Diana Tamir︶氏。両氏の研究チームによると、自分の感情や考えなどを他者に伝える﹁自己開示﹂によって、脳内では快楽物質ドーパミンに関連する領域が反応を起こすことが分かった。ドーパミンは報酬への期待や満足感に関係する化学物質だ。
チームによると、人間は通常、発言のうちの30~40%を﹁他者に自分の主観的体験を伝えるため﹂に費やしているが、ソーシャルメディアへの投稿ではこれが80%近くになるという。
■自身の考え伝え満足感を得る
研究チームは、﹁他者に自分の考えや感情を伝えるコミュニケーションの機会﹂が人々の脳に及ぼす反応に注目。結果は、ヒトも他の霊長類と同様、脳内で起きる強い反応のために別の報酬をあきらめる傾向があるという説を裏付けるものとなった。
研究チームが行った実験は、被験者たちに、ある事実について尋ねた質問に回答した場合は少額の現金を与え、あるテーマについて被験者の考えを尋ねた質問に回答した場合には、さらに少ない額の現金を報酬として与えるというもの。結果は、多くの被験者が、もらえる報酬がより少額でも、自分自身について語ることができる質問を選んだ。
この結果について、論文は﹁サルがジュースの報酬よりも強い仲間たちを選び、大学生たちが魅力的な異性に会うために出費をいとわないのと同様に、われわれの研究の参加者たちも、現金の報酬を見送ってでも自分自身について話したがった﹂とまとめ、﹁人間が喜んで自己開示したがる理由は、その行為が食事やセックスといった一次報酬と同じように内因的価値を持つ事象を象徴するものだからだ﹂と結論付けている。(c)AFP