キスした疑いの少女2人を同性愛で告発、今週裁判 モロッコ
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︻11月3日 AFP︼北アフリカのモロッコで、キスをしているのが見つかったとされる10代の少女2人が同性愛の罪で当局に告発され、今週裁判にかけられることが2日、地元人権団体の発表で分かった。
モロッコ人権協会︵Moroccan Association of Human Rights︶の活動家、オマール・アルビブ︵Omar Arbib︶氏によると、警察は10月27日、マラケシュ︵Marrakesh︶で少女2人を拘束した。身元については﹁16歳のサナー︵Sanaa︶﹂と﹁17歳のハジャル︵Hajar︶﹂とだけしか明らかにされていない。
アービブ氏はAFPの取材に﹁2人はハイ・モハンマディ︵Hay Mohammadi︶地区にある家の屋根の上でキスや抱擁をしているところを見つかった。何者かが写真を撮って家族の元に送り付け、家族側が警察に通報した﹂と述べた。
2人は検察の聴取を受け、4日にモロッコの刑法489条に規定されている﹁同じ性の個人同士によるわいせつな行為または不自然な行為﹂をした罪で公判が開かれる予定。有罪と認められれば6月~3年の禁錮刑に処される可能性がある。
人口3500万人のモロッコは、宗教を重んじる保守派と西側の価値観に開かれたリベラル派に国民が二分されており、同性愛をめぐって近年議論を呼ぶ事件が相次いでいる。(c)AFP