FB、旧石器時代の裸像を検閲 ウィーン博物館が批判
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︻3月1日 AFP︼旧石器時代の傑作とされる彫像﹁ウィレンドルフのビーナス︵Venus of Willendorf︶﹂の画像が、交流サイト︵SNS︶最大手フェイスブック︵Facebook︶の検閲により同サイト上から削除されたことを受け、同像を展示するオーストリア・ウィーン自然史博物館︵NHM Vienna︶は2月28日、検閲を批判した。
この彫像は、およそ3万年前に制作された高さ11センチの小さな裸婦像で、オーストリアのウィレンドルフで20世紀初頭に発見された。今回の騒動のきっかけは、昨年12月、イタリアの芸術活動家ラウラ・ギアンダ︵Laura Ghianda︶氏がフェイスブック上に同像の画像を投稿し、話題を呼んだことだった。画像が検閲で削除された後、同氏は﹁この像は﹃危険なポルノ﹄ではない。現代の主知主義と人類の文化に対する戦いは許容されない﹂と書き込んだ。
ウィーン自然史博物館のクリスティアン・コーベル︵Christian Koeberl︶館長は声明で、この小像は同博物館を象徴する展示であり、﹁世界でも最も人気があり、かつ有名な先史時代の女性の彫像﹂であると説明。
また同博物館は声明で検閲に反発し、「われわれは考古学的遺物、特にこれほど象徴的なものは、芸術作品に対する扱いと同じく、『裸体』を理由にフェイスブック上で禁止されるべきではないと考える」「ビーナスを裸にさせておこう! 彼女は2万9500年前から先史時代の豊産の象徴として、一糸まとわぬ姿を披露していた。今、フェイスブックは検閲によって人々の怒りを買っている」との見解を示した。(c)AFP