( )195791稿

 

・云うまでもなく、伊福部先生は北大農学部を卒業され、科学者としての一面もお持ちです。本文では、敗戦一年後に作曲家に転向されてから10年間での科学者としての考えと、作曲家としての考えの違いについての感慨を述べられております。御高覧下さい。

 

・本文にも出てくる終戦直後の伊福部先生の謎の病ですが、成書ではよく放射線障害であるとの記述が見られますが、現代医学的な観点から症状を考査すると、原因として多少の放射線障害もあったとも考えられますが、主因は木材振動実験に伴う振動障害と過度の喫煙ではないかと考えるのが妥当と思われます。何れにせよ「生命が最も軽んぜられた」という時代を反映している一件であることは間違いないでしょう。

 

・転載に際し、一部体裁を改めさせて頂きました。


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  Vol.12, No.9, p.40, 1957.9.  

  

▲若き日の「科学者」伊福部先生

(北大演習林時代と考えられる)