駐英国大使の林景一さん(60)が17日、母校の大阪府立天王寺高(大阪市阿倍野区三明町2丁目)で「国際社会と日本」をテーマに講演した。1、2年生約400人を前に「(どの国に行っても通用する)国際競争力を身につけてほしい」とエールを送った。
林さんは天王寺高から京都大に進み、1974年に外務省に入った。国際法局長や駐英国公使などを経て昨年1月、駐英国大使に就いた。
この日は、昨年4月にあったウィリアム英王子夫妻の結婚式に出席したエピソードを紹介しながら「できるだけ多くの人に会って、日本の政治経済や文化を理解してもらっている」と外交官の仕事を説明。生徒から仕事のやりがいについて質問され「海外で集めた情報が日本の政策の参考になったときに、役割を果たせたと感じる」と答えた。
1年生の恒石花実さん(16)は、「私も外交官になり世界に羽ばたきたい」と話した。(清水謙司)