わが生活より 牧野信一

 今日は、牧野信一の「わが生活より」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 気合を入れ「力んで」「無理矢理に書き」あげた小説は「見るまでもなく」しょぼくれた出来映えでこれを作家として発表するわけにもゆかず、没原稿として捨てることにした……という、なんのてらいもなく書かれた随筆のほうは今も残っていて読まれているのは、なんだか不思議なことに思いました。短編小説を書きあげるために、旅館住まいをしていて、もう金も尽きかけていて故郷から仕送りをもらっているというのは、豊かなのか貧しいのかよく分からない暮らしぶりで、近代独特の時間の過ごし方に魅了される短編でした。
  

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ゲーテ詩集(67)

 今日は「ゲーテ詩集」その67を配信します。縦書き表示で読めますよ。
 今回は、異世界の様相が色濃く、現代ゲームや映画で繰り返し取り上げられる要素が詩に記されています。童話ではないのに、ここまで色濃くファンタージェンが描かれる近代文学は稀なのでは、と思います。聖書やギリシャ神話に近い物語性をもつのが、ゲーテの詩の特徴に思いました。もうひとつの詩は、ゲーテの大長編「ファウスト」のヒロインであるマルガレーテ(グレートヒェン)とも似かよった状況が描かれていて、印象深い詩に思いました。
  

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脊の低いとがった男 小川未明

 今日は、小川未明の「脊の低いとがった男」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
  鉛筆を削るための小刀をもらった太郎は、うれしくなって、いろんな紙や鉛筆をサクサク切って遊んでいました。学校の帰りに、妙な形をした桑の枝を見つけます。太郎は小刀で、この魔法の杖のような枝を切り取ろうとします。
 そこに突然、妙な男が現れます。背が低く頭が妙に尖っている男が、少年にぐっと近づいて来るのでした。太郎は小刀を取り出してにらみ合います。男は少年のことをよく知っていて、妙なことを語りかけます……。
 

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追記  ここからはネタバレなので、今から読み終える予定のかたはご注意ねがいます。「背のひくい尖った男」の正体は、新しい小刀で削って捨てられてしまった「小さな鉛筆」が、太郎をうらめしく思って夢の中に現れた、まぼろしの姿、なのでした。付喪神の物語を小説にした、小川未明らしさの冴える童話なのでした。
 

ヴェリト・ヴェリタス 辻潤

 今日は、辻潤の「え゛りと・え゛りたす」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 伊藤野枝と結婚し、子を育てた辻潤が、子どもと一緒に洋行することについて記しているエッセーです。文学生活や美術創作や海外生活を行う人にとっては励まされる随筆に思いました。伊藤野枝は、二つの家族と共に生きたんですが、彼女の家族のことが、辻潤の眼差しによって描かれています。
  

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追記  数日間ほど離席していて、帰着しました。

細雪(43)谷崎潤一郎

 今日は、谷崎潤一郎の「細雪」その43を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 日本での仕事を辞めて祖国へ帰るシュトルツ氏が、一時的に東京に立ち寄った時に、シュトルツ氏のおとなりさんとして長らくお付き合いがあった雪子は、このシュトルツ親子を連れて、東京の観光案内をしたのでした。80数年前の東京にはもはや誰もたどり着けないわけで、この東京の描写というのが、なんとも奇妙な魅力を感じるものでした。じっさい空襲で様相が一変した時期に書かれた本なので、作者の谷崎は、敗戦寸前と戦後すぐにこの本を書いているので、1940年ごろの東京のことをもう二度と見られないと思いながら書いたんだと思います。文字で辿る東京の様相がなんだか奇妙で、壮観でした。
 幸子と雪子が、東京と関西で離れて暮らすようになる、おとなりさんだったドイツ人シュトルツ一家が日本での仕事を辞めて祖国へ帰る……遠のいたものをつなぎ合わせようとする、谷崎潤一郎の「細雪」の構造が見えてくる、シュトルツ家と蒔岡四姉妹の関係性なのでした。
 

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(総ページ数/約20頁 ロード時間/約3秒)
当サイトでは『細雪 中巻一』を通し番号で『細雪 三十』と記載しています。『中巻三十五』は通し番号で『六十四』と表記しています。
 
「細雪」の上中下巻、全巻を読む。(原稿用紙換算1683枚)
谷崎潤一郎『卍』を全文読む。 『陰翳礼賛』を読む。
  
■登場人物
蒔岡4姉妹 鶴子(長女)・幸子(娘は悦ちゃん)・雪子(きやんちゃん)・妙子(こいさん)
 

道具と餌と天候 佐藤垢石

 今日は、佐藤垢石の「道具と餌と天候」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
  80年くらい昔の釣りについていろいろ書いてある随筆です。百年前のほうがおそらく、多様な活餌があったところにちがいがあるのでは、と思いました。後半では雨模様や風の名前のことを滔滔と記していました。
 

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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)