今日は、八木重吉の「秋の瞳」その49を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
「白い」という詩の言葉が印象に残る、2つの詩でした。
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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)
追記 「森の碧」という色なら見たことがあるとおもうのですが「空の碧」というのはグルーのようになにか未知の色なのではと思いました。

無料電子書籍・近代文学の図書館。宮沢賢治や谷崎潤一郎などおすすめ文学を全文縦書き0円で読めます。解説やあらすじも書いてます。ネタバレ注意ですが、ぜひご一読を。
今日は、八木重吉の「秋の瞳」その49を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
「白い」という詩の言葉が印象に残る、2つの詩でした。
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追記 「森の碧」という色なら見たことがあるとおもうのですが「空の碧」というのはグルーのようになにか未知の色なのではと思いました。
今日は、江見水蔭の「月世界跋渉記」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
……これは明治時代に発表された、純粋なSF小説で、すこし奇妙な作品でした。月世界での事故と異変と脱出について記したSFです。「空気孔」を発見したために生存と調査が可能になった宇宙の隊員たちが描きだされます。海底探検と月世界探検が合体したような、古風なSF小説でした。
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追記 科学上の間違いが堂々と描いてあって、それを現代の知識で調べてゆけますし、エンタ作品としてもじゅうぶん今よめる小説だなと思いました。
明治時代に、日本SF小説が実在していたとは衝撃だ、と思う、なんだかレアな作品でした。
今日は、寺田寅彦の「浅草紙」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
縁側で、古紙を混ぜて再生された浅草紙を手にし、これをよく見ていると、いろんなものが混じっている……「木綿糸の結び玉や、毛髪や動物の毛らしいものや、ボール紙のかけらや、鉛筆の削り屑、マッチ箱の破片」といったものが混じった再生紙なのでした。「中にはどうしても来歴の分らない不思議な物件の断片があった」これをなんとなく調べてみるうちに、思想や書物も、このように雑多な知を入り混じらせてひとつの作品になっているのではないかというように思索をはじめる、寺田寅彦の随筆でした。
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追記 文芸におけるサンプリングやオマージュに関する考察も記されていました。
今日は、谷崎潤一郎の「細雪」その97を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
あと残り4回でこの細雪は完結します。
「ローゼマリーへの贈物」の箇所が印象に残りました。
波乱の起きるのが谷崎文学の特徴なので、このまま静かに完結するのか、あるいはなにか酷い事態が起きてしまうのか、分からないまま読みすすめているところです。戦時中に検閲を逃れて秘密裡に記された時期の描き方と、戦後に至ったのちの描き方で、ちがうところがあるように思います。現実世界と芸術空間との関係性がなんだか見えてくる章に思いました。
ぼんぼんの奥畑啓坊からしっかり逃れるために、四女の妙子は、バーテンダー三好との子供を妊娠しました。幸子の夫である貞之助もついにこの事態を知って、解決に向けていろんな行動を起こすのでした。
まず妙子の元フィアンセにたいして死ぬほど嫌がらせをしていて「地獄」のような事態を引きおこした奥畑啓坊に、妙子の妊娠について黙っていてもらえるよう、結婚寸前の雪子と妙子にはもう何もしないように、直談判に行ったのでした。奥畑は「不承々々にではあったが」この件を了解しました。しかしながら数日後に「今度はニヤニヤ薄笑いを浮かべながら」「まあ二千円も戴ければ」「妙子の妊娠を極秘に」するということを告げに来たのでした。理由としては「十年来の恋人であった人と別れなければならない」し妙子にかなりのお金を使ったからだというのでありました。ほんの数年だけ恋人だったはずで、十年も共に暮らしたりしていないわけなんですが。貞之助としては、妙子のみならず雪子の婚姻にはこの奥畑啓坊からの嫌がらせをさせないことが重大ですので、二千円というのは「手切れ金と口止め料」として妥当な金額だから「その場で小切手を書いて渡して」関係をきれいさっぱり終わらせることに成功したのでした。たぶん。
この1941年の二千円というのが、現代で言うとどのくらいの値段かと言いますと、全体の物価と比較すると100万円以上、当時の初任給や食事代を比較して計算すると約500万円くらいの金額なのでした。
また、妙子の妊娠に関わった男である三好というのは、じっさいに会ってみると「案外感じのよい青年であった」というのでこれはもう、ついに物語の結末は見えたんだなと思いました。三好は妊娠した可能性があることにうっすら気がついてはいたようですが、やはり結婚するしかなくなったという事実に驚き、また「感激していた」のでした。
三好としては「将来結婚をお許し下さるなら、誓ってこいさんを幸福にして上げるつもりです、実は内々責任を感じておりましたので、お許しが得られた場合のことも考えて、僅かながら貯金もしております」ということを述べるのでした。
妙子は洋裁をがんばって独り立ちしたいということで長年やってきたわけですから、共働きできる男が必要だったわけで、その点で申し分のない結婚相手なのでした。
「こいさんもゆくゆく洋裁の方で身を立てて、夫婦共稼をしようと云っておられますので、経済上のことについても」問題ない、というように三好は言うのでした。久しぶりにこの物語の中に「洋裁」という言葉が肯定的に記されていて、いやー良かった、と思いました。妙子はいったん、お腹が脹らんできたら温泉街の宿場に隠れて、そこで産婆さんを連れて来て出産するということになったのでした。まだどうなるかは不明なんですが、三好は産後にここにかけつけるという約束になったようです。
いっぽうで雪子のフィアンセ候補である御牧氏も、雪子の関西在住の希望に添うようなかたちで、東京から関西へとやって来るのでした……。この御牧氏は家柄もよく好印象な男らしいのですが、なにか裏があるかもしれないと、貞之助は「多少警戒的」に様子を探っているのでした。
ちょっとどうも冷血で正しすぎるところがある大姉の鶴子からも、なんだかすこし親身な手紙が、幸子の家に届くのでした。
もうなんというか、敗戦後になってようやく結末が書かれているものですから、物語の中に、男たちが帰って来た、という気配がみなぎっているので、ありました。
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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約3秒)
当サイトでは『細雪 中巻一』を通し番号で『細雪 三十』と記載しています。下巻の最終章は通し番号で『細雪 百一』と表記しています。
「細雪」の上中下巻、全巻を読む。(原稿用紙換算1683枚)
谷崎潤一郎『卍』を全文読む。 『陰翳礼賛』を読む。
■登場人物
蒔岡4姉妹 鶴子(長女)・幸子(娘は悦ちゃん)・雪子(きやんちゃん)・妙子(こいさん)
追記 1941年を描く物語なのに、どう考えても敗戦後の物語にしか思えない箇所が多い、終盤の展開なのでした。
今日は、中野鈴子の「小林多喜二のお母さん」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
プロレタリア文学の発展と人間の自由のために闘争をつづけた小林多喜二を悼み、戦後にやっと解放された人々を描きだし、氏の母へ捧げられた一遍の詩でした。
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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)
今日は、森林太郎の「私が十四五歳の時」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
「過去の生活は食つてしまつた飯のやうなものである。」という一文から始まる、若いころの記憶を辿って記された、森鴎外(本名 森林太郎)の掌編でした。
森鴎外は優れた環境で学生時代を過ごしたのだろうというのが見えてくる記載がありました。十四歳くらいから、哲学者の西周の家に居候させてもらってドイツ語を学ぶ学校に通っていたのだそうです。
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追記 最後の5行くらいで、ちょっと漱石の「坊っちゃん」みたいな騒動が、実話として描かれていました。