今日は、谷崎潤一郎の「細雪」その93を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
蒔岡家のお見合いをなんどもとりもってくれた井谷さんの娘がはじめて現れて、雪子たちを歓待するのでした。
戦時体制の、裕福な家庭における生活はどういうものだったのか、そのあたりの事情が見えてくる細雪後半の描写でした。この章は1941年を描いていて、1946年ごろに記されたものです。
以下の文章が、なんだか印象にのこりました。
母親が云う通りコマシャクレて貧弱に見える。それが又、物云いだけは可笑しいほど井谷に似ていて、早口にぺらぺらとまくし立てる工合は、マセた子供の感じなのであるが、雪子は自分より十も年下の小娘から、「雪子お嬢さん雪子お嬢さん」と呼ばれるのが、擽ったくもあり気持悪くもあった。
装画をクリックするか、ここから全文を読む。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約20頁 ロード時間/約3秒)
当サイトでは『細雪 中巻一』を通し番号で『細雪 三十』と記載しています。下巻の最終章は通し番号で『細雪 百一』と表記しています。
「細雪」の上中下巻、全巻を読む。(原稿用紙換算1683枚)
谷崎潤一郎『卍』を全文読む。 『陰翳礼賛』を読む。
■登場人物
蒔岡4姉妹 鶴子(長女)・幸子(娘は悦ちゃん)・雪子(きやんちゃん)・妙子(こいさん)
追記 米国での美容院修業のための渡航で、お土産として良いはずと考えたのが「螺鈿の手筥」だったというのがなんだか乙だなと思いました。







