今日は、正宗白鳥の「奇怪な客」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
顔も見せないし、名前も名乗らない奇怪な客がある宿屋にやって来て、いちばん良い部屋に泊まってしまった。
ほとんど新品のチョッキや服を屑籠に放り込んだり、なんとも解せないことをする、客なのでした。
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追記 一週間も泊まり込んで、金払いだけは良いのだが、宿主としては、あまりにも不気味なのでそろそろおいとましてほしいので「泊める、泊めない」という押し問答になってしまう。
事情を聴くと、煩わされずに顔を隠して泊まりたいのだという。しかも男かと思ったら、お金持ちのご婦人だった。なにか家の事情があって、一人でホテルに長居しているらしい。物語の起承転結は無い、そのまま終わる話なんですが、奇怪な客とはまた異なる、いくつかの異様な事情が明記されてゆくのが興味深い小説でした。