第三章
印刷とブック・デザイン



 () 使78 () 使1215

740×500mmImperialle450×315mmReçute20
紙すき作業
全紙(横長 縦横比1:1.4142) フォリオ(一回折った状態 縦長 縦横比1:0.7071) クォート(二回折った状態 横長 縦横比0.7071:0.5) オクターヴォ(三回折った状態 横長 縦横比0.5:0.3536)

 (codex)  (quire) 1 (format) 1 (folio) 2 (quarto) 3 (octavo) 2o4o8o1 2調 (laid paper)  (chain line)  (wire line) 
展開後(1r,1v,2r,2vの順)

ウォーターマークと鎖線の表れ方 (2o)


 1 (gathering) 4210 (20) quinternion54duernion6ternion8quaternion10quinternion12sexternquaternion2o44o28o1 (1488) 4oquaternion (1494) 4oternion姿 (1496) 8oquaternion
2o(2葉、4頁)表 左が2頁、右が3頁2o(2葉、4頁)裏 左が4頁、右が1頁

2oの組版の例

印刷本を作る場合、テキストの分量に応じて折丁の構成を決め、それに従って版面の組付が行われます。全紙の片面を一度に印刷する場合、組版はページの順に並ぶのではなく、少し複雑な順に並んでいる必要があります。全紙を折りたたんだときに各葉がページの順にきちんと並ぶ必要があるわけですから、全紙1枚で1丁を作る場合、全紙の各位置にくる葉の表裏あるいはページ付けは左の図のようになります。また全紙2枚の4oでquaternionを作る場合の位置は下の図のようになります。

全紙2枚の4oで8葉を作る場合の組版

全紙1の表裏 表 左上から右回りで14頁、15頁、2頁、3頁、裏、16頁、13頁、4頁、1頁
全紙1の表裏
全紙2の表裏 表 左上から右回りで10頁、11頁、6頁、7頁、裏、12頁、9頁、8頁、5頁
全紙2の表裏

 (signature) abcd...iiiiiiiv...1234...16 () 
折丁記号(Aii)
折丁記号(Aiii)
折丁記号(Bi)
折丁記号(Bii)
折丁記号(Biii)

インキュナブラ特有の本のデザインについては以下について小事典で説明していますので、ご覧ください。

電子展示会

「インキュナブラ -西洋印刷術の黎明-」は国立国会図書館の電子展示会です。 電子展示会の各コンテンツでは、国立国会図書館所蔵の様々なユニークな資料について、わかりやすい解説を加え紹介しています。

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