NEC、クラウド設計パターンを18種類公開、今後も追加予定。「NEC Cloud IaaS設計パターン集」
2014年7月29日
NECは同社が提供しているクラウドサービス「NEC Cloud IaaS」を用いて設計・構築する際によくある利用パターンを解説した「NEC Cloud laaS 設計パターン集」を公開しました。
それぞれのパターンは、まず「お客様ニーズ」とそれに対する解決策が短いテキストで示され、解決策を実現する方策が「パターンの説明」として次のように示されます。
![fig](http://www.publickey1.jp/blog/14/neccloudp01.jpg)
その後、このパターンのメリットや注意点などが続けて説明されます。
現在公開されているパターンは以下の18種類。
基本パターン
●サーバ1台構成
●Webシステム
●基幹システム
可用性を向上するパターン
●サーバ冗長化
性能を向上するパターン
●サーバスケールアップ
●物理ロードバランサ
●物理ファイアウォール
信頼性を向上するパターン
●バックアップ‥システムディスク
●バックアップ‥データディスク
●バックアップ‥筐体外
セキュリティを向上するパターン
●専用線接続
●不正侵入監視
運用効率化のパターン
●複数クラウド統合運用管理
●ハウジング統合運用管理
●コンテンツ共有
ハイブリッドのパターン
●スタンダード︵STD︶とハイアベイラビリティ︵HA︶との連携
●ハウジング連携
●専用線持込みルータ
今後さらに、オンプレミスピーク対応、ハウジングピーク対応、データ移行、NW移行、DNS移行などさまざまなパターンを追加予定としています。
クラウドエコシステム形成のためのパターン集
IaaS型クラウドサービスは、仮想サーバやストレージにも複数の種類があり、さらにロードバランサやファイアウォール、ネットワーク機能なども考慮すると多数の組み合わせが考えられます。 用途ごとにこれらのサービスを適切に組み合わせるには一定の知識や経験が必要です。パターン集はそうしたノウハウを、これからクラウド上でシステム構築を行うエンジニアのために分かりやすく簡潔にまとめたものです。 すでに、Amazonクラウドでは﹁AWSクラウドデザインパターン﹂があり、Microsoft Azureにも同様に﹁クラウドデザインパターン﹂やクラウドデザインパターンや﹁Microsoft Azure 自習書﹂などがあります。 クラウドベンダは今後、自社のクラウドの利用を広げるためにSIerなどと積極的にエコシステムを形成することが求めらています。クラウドデザインパターンの公開は、こうしたエコシステム形成を促進するためのものといえるでしょう。あわせて読みたい
≫次の記事
モバイルアプリの動作テスト、手間がかかって大変ですよね? それ全部請け負います。日本IBMが「IBMモバイル・テスティング」を提供開始
≪前の記事
Docker専用の軽量Linux「CoreOS」がついに安定版リリース。AWS、Google Compute Engine、さくらのクラウドなどで利用可能に
モバイルアプリの動作テスト、手間がかかって大変ですよね? それ全部請け負います。日本IBMが「IBMモバイル・テスティング」を提供開始
≪前の記事
Docker専用の軽量Linux「CoreOS」がついに安定版リリース。AWS、Google Compute Engine、さくらのクラウドなどで利用可能に