トヨペット・SA型小型乗用車

トヨタ自動車の乗用車

トヨペット・SA型小型乗用車トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)が1947年に開発した乗用車である。

トヨペット・SA型小型乗用車
概要
販売期間 1947年10月 - 1952年5月[1]
ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドセダン[2]
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン S[2]
変速機 3速MT[2]
前輪:ダブルウィッシュボーン+コイルスプリング[2]
後輪:スイングアクスル式[2]
前輪:ダブルウィッシュボーン+コイルスプリング[2]
後輪:スイングアクスル式[2]
車両寸法
ホイールベース 2400mm[2]
全長 3800mm[2]
全幅 1590mm[2]
全高 1530mm[2]
車両重量 1170kg[2]
その他
生産台数 215台[1]
新車時価格 91万円[2]
系譜
先代 なし
後継 トヨペット・クラウン[3]
※登場まで約3年間の空白期間あり
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1952

Toyopet

SA型の開発に至るまで

トヨタ以前


1930

2750cc750cc2.8m1.2m1.8m360cc4

3000cc4000ccGM21925GM1927

SA型以前のトヨタ製乗用車


1935

AA19366OHVA19331934

AA3000cc使750cc500kg1930

AA19392.24OHVCAEAA19411943


SA型乗用車の開発


1945KB4t

AAAC1943194750貿



19458111419471

19476GHQ300SA10SB

構造

四輪独立懸架のバックボーンフレームに全鋼製流線型車体を載せたフロントエンジン・リアドライブの小型乗用車で、1930年代のドイツやチェコスロバキアの自動車を連想させるレイアウトである。それまでにフェルディナント・ポルシェ設計のKdF(のちのフォルクスワーゲン・タイプ1)との類似を指摘する記述が多く為されているが、1930年代のヨーロッパには他にも参考にされたとおぼしき量産小型車が多数存在しており、それらの一部は戦前既に日本にも輸入されていた(KdFの実車は1946年時点では日本に移入されておらず、文献のみの紹介に留まっている)。従って、「フォルクスワーゲンを参考にした」とする一部文献での記述をそのままの意味で捉えるのは適切とは言い難い。ただし、開発を主導した隈部一雄は、戦前に渡欧した際ドイツでKdFを実見している。

全長3,800mm、全幅1,600mm弱というサイズは、既存の日本製小型車に比して二回りも大型であった(当時のダットサンは全長3,000mm、幅員は1,400mmに満たない程度である)。このサイズはヨーロッパの本格的な小型乗用車と同等であった。

シャーシ

バックボーンフレーム


Y

190019301930

使

独立懸架




SASA

エンジン


SA4S

4995cc27PS/4,000rpm1.541952 45PS

SSmall1930

AOHVS使

42S3

SSASB195311.5OHVRS

SSSKB1954S使

S30SA

トランスミッション


311930SA

スタイリング


1930

退2511831946

1930193515001930


ラジエーターグリルとデザイン・トレンド


SA

19201930

193719381938

SA101940

1940194219481949

19491955

内装・アクセサリー


7



141947NHKAFRSAMAM

調19401B調SA調B1960

トヨペット


1947SASBToyopetToyopet1949



1914-2006 

19476

SA

調

SASABC...A1936AA

失敗作となったSA型


SA1947SA

工作・品質不良


SA1950

非力な性能


940kg1170kg1000ccS27PS87km/h19301000cc25HPSA780kg106km/h100km/h

19488SA200km442

悪路




1950



1897 - 19801927GM19341960500

GM1932使1940

販路のない時世


SA使SA24使[1]

1950

SA

総論


SA19471952213SC

200SSBS


脚注

注釈

  1. ^ 派生型として前ヒンジの後部ドアを備えた4ドアモデル「SAF型」が1952年6-9月に18台のみ作られた[4]。この時点では既にトヨペット乗用車の主力はトラックシャーシそのもの、もしくはトラックシャーシの改造型の前後リジッドアクスル車に移行しており、同年にトヨタは1955年に発表されるのちの初代クラウン(RS型)の開発にも着手していたことから、SAF型は試作レベルの少量生産に留まったものとみられる。

出典



(一)^ ab871

(二)^ abcdefghijk872

(三)^  1()30

(四)^ 33 1972  p40

参考文献

  • 『トヨタのデザインとともに』森本眞佐男 著 山海堂 ISBN 4-381-07510-2
  • デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車 第87号

関連項目

外部リンク