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* 『乱視読者のSF講義』[[国書刊行会]] 2011年 |
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* 『乱視読者のSF講義』[[国書刊行会]] 2011年 |
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* 『盤上のフロンティア 若島正詰将棋新作品集』河出書房新社 2019年 |
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* 『盤上のフロンティア 若島正詰将棋新作品集』河出書房新社 2019年 |
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* 『詳解 詰将棋解答選手権 チャンピオン戦 2004~2019』マイナビ出版 2020年 |
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* 『詳解 詰将棋解答選手権 初級・一般戦 2009~2019』マイナビ出版 2020年 |
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==== 監修 ==== |
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==== 監修 ==== |
2020年3月26日 (木) 00:45時点における版
若島 正︵わかしま ただし、1952年8月10日 - ︶は日本の英文学者、京都大学名誉教授、翻訳家。
略歴
京都市生まれ。1968年洛星高等学校、1972年京都大学理学部卒。当初は数学者を目指していたが、英米文学に転向し、同文学部英文科卒、同大学院文学研究科修士課程修了。1984年神戸大学教養部助手、1985年専任講師、1987年京大教養部助教授、1992年総合人間学部助教授、1995年文学部助教授、1996年文学研究科助教授、2001年教授。2018年定年退官、名誉教授となる。
日本ナボコフ協会運営委員。翻訳者としては、ナボコフ以外にSF、ミステリを愛好。
詰将棋作家、チェス・プロブレム作家でもある。中学生の頃から詰将棋の世界にのめりこみ、1966年﹁詰将棋パラダイス﹂誌で入選。詰将棋の二大賞である塚田賞を7回、看寿賞を9回それぞれ受賞。詰将棋作家の親睦団体﹁創棋会﹂の会長も務めた。
チェス・プロブレム作家としては、チェス・プロブレム専門誌 "Problem Paradise" 編集長。日本チェスプロブレム協会会長。﹃NPOチェス将棋交流協会﹄理事長。チェス・プロブレムを解く世界大会の日本代表でもあり、チェス・プロブレムの解答者として、最高資格の﹁グランド・マスター﹂に次ぐ﹁インターナショナル・マスター﹂の資格を、1997年、日本人で初めて獲得。世界ランキング8位にまでなった。プロブレム創作の国際審査員︵フェアリー作局限定︶でもある。
また、チェス・プロブレムの解答選手権をヒントに、2004年から﹃チェス将棋交流協会﹄主宰で毎年、﹁詰将棋解答選手権﹂を開催している。実行委員長であったため自らは出場していなかったが、2014年には初めて選手として出場。久保利明や広瀬章人などのトッププロや、宮田敦史、船江恒平などの歴代優勝者を抑えて61歳で初優勝した。
﹃将棋世界﹄昭和63年4月号にて、詰将棋初級編︵3手・5手詰︶40題をどれだけ早く解けるかを競う﹁タイムトライアル112﹂にトッププロに混じって参加した際には、トッププロの倍のスピードで解答し、2分29秒で1位だった。
指将棋でも、1975年にアマチュアの全国大会の一つである、赤旗名人戦で優勝したことがある。同1975年から将棋観戦記者としても活躍。1982年には、第六回読売アマ日本一決定戦の決勝で、真剣師といわれた小池重明と戦って敗れている。この対戦は﹃真剣師小池重明 疾風三十一番勝負﹄︵団鬼六・宮崎国夫、1996年、幻冬舎、ISBN 978-4877281168︶ に描かれている。
また、﹁葵﹂名義で読売新聞の将棋観戦記を執筆した。2005年には将棋ペンクラブ大賞選考委員も務めた。