「軍事大国」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
(7人の利用者による、間の8版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
{{出典の明記|date=2022年12月26日 (月) 15:04 (UTC)}} |
{{出典の明記|date=2022年12月26日 (月) 15:04 (UTC)}} |
||
[[File:October Revolution celebration 1983 3.png|thumb|旧ソ連の軍事パレード(1983年)]] |
|||
'''軍事大国'''(ぐんじたいこく)とは、[[軍事]]分野が突出しているために[[国際社会]]ならびに当該国の周辺地域の[[国家安全保障|安全保障]]に影響力を持つ国をさす。 |
'''軍事大国'''(ぐんじたいこく)とは、[[軍事]]分野が突出しているために[[国際社会]]ならびに当該国の周辺地域の[[国家安全保障|安全保障]]に影響力を持つ国をさす。 |
||
==概要== |
==概要== |
||
軍事大国と呼ばれる国には、当該国の軍事的要素が絶対的に突出している場合と、[[国家予算]]や[[GDP]]にしめる軍事費の割合が高い国、また軍事力を増強する政策を採っている国の両方のいずれかをさす。 |
軍事大国と呼ばれる国には、当該国の軍事的要素が絶対的に突出している場合と、[[国家予算]]や[[GDP]]にしめる[[軍事費]]の割合が高い国、また軍事力を増強する政策を採っている国の両方のいずれかをさす。 |
||
前者の場合、[[国際連合安全保障理事会]][[常任理事国]]が典型である。常任理事国を務める[[5大国]]は[[核保有国]]であり、[[核兵器]]という |
前者の場合、[[国際連合安全保障理事会]][[常任理事国]]が典型である。常任理事国を務める[[5大国]]は[[核保有国]]であり、[[核兵器]]という究極の[[兵器]]を保有しているからである。 |
||
一方、後者の定義は相対的なもののため特定の国を指すことは難しい。たとえば[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]は経済的には弱体であるが、﹁強盛大国﹂のスローガンを掲げ軍事力に重点的に資源を割いている。また[[サッダーム・フセイン|サダム・フセイン]]政権下の[[イラク]]なども軍事大国と呼ばれていた場合がある<ref>松井茂﹁知られざる軍事大国イラク﹂︵日本工業新聞社 1990年 ISBN-10: 4819105736︶
|
一方、後者の定義は相対的なもののため特定の国を指すことは難しい。たとえば[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]は経済的には弱体であるが、﹁[[強盛大国]]﹂のスローガンを掲げ軍事力に重点的に資源を割いている。また[[サッダーム・フセイン|サダム・フセイン]]政権下の[[イラク]]なども軍事大国と呼ばれていた場合がある<ref>松井茂﹁知られざる軍事大国イラク﹂︵日本工業新聞社 1990年 ISBN-10: 4819105736︶
|
||
</ref>。 |
</ref>。 |
||
== 現在の軍事大国 == |
== 現在の軍事大国 == |
||
'''[[国際連合安全保障理事会常任理事国|国連常任理事国]]''' |
'''[[国際連合安全保障理事会常任理事国|国連常任理事国]]''' |
||
*{{USA}} |
|||
*{{Flagicon|アメリカ}} [[アメリカ合衆国]] |
|||
*{{CHN}} |
|||
*{{Flagicon|イギリス}} [[イギリス]] |
|||
*{{RUS}} |
|||
*{{Flagicon|フランス}} [[フランス]] |
|||
*{{GBR}} |
|||
*{{Flagicon|ロシア}} [[ロシア]] |
|||
*{{FRA}} |
|||
*{{Flagicon|中国}} [[中華人民共和国|中国]] |
|||
'''国連常任理事国以外の国''' |
'''国連常任理事国以外の国''' |
||
*{{Flagicon|インド}} [[インド]] |
|||
* {{IND}} |
|||
*{{Flagicon|パキスタン}} [[パキスタン]] |
|||
* {{PAK}} |
|||
*{{Flagicon|イスラエル}} [[イスラエル]] |
|||
* {{ISR}} |
|||
*{{Flagicon|シリア}} [[シリア]] |
|||
* {{PRK}} |
|||
*{{Flagicon|南アフリカ}} [[南アフリカ共和国|南アフリカ]](かつては[[核兵器]]も保有していたが、現在は廃棄している) |
|||
* {{SYR}} |
|||
*{{Flagicon|北朝鮮}} [[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]] |
|||
* {{MYA}} |
|||
*{{Flagicon|ミャンマー}} [[ミャンマー]] |
|||
== 関連項目== |
== 関連項目== |
||
37行目: | 38行目: | ||
<references/> |
<references/> |
||
{{国際関係における大国}} |
|||
[[Category:国の分類|くんしたいこく]] |
[[Category:国家の分類|くんしたいこく]] |
2024年1月6日 (土) 06:22時点における最新版
![]() |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f9/October_Revolution_celebration_1983_3.png/220px-October_Revolution_celebration_1983_3.png)
概要[編集]
軍事大国と呼ばれる国には、当該国の軍事的要素が絶対的に突出している場合と、国家予算やGDPにしめる軍事費の割合が高い国、また軍事力を増強する政策を採っている国の両方のいずれかをさす。 前者の場合、国際連合安全保障理事会常任理事国が典型である。常任理事国を務める5大国は核保有国であり、核兵器という究極の兵器を保有しているからである。 一方、後者の定義は相対的なもののため特定の国を指すことは難しい。たとえば北朝鮮は経済的には弱体であるが、﹁強盛大国﹂のスローガンを掲げ軍事力に重点的に資源を割いている。またサダム・フセイン政権下のイラクなども軍事大国と呼ばれていた場合がある[1]。現在の軍事大国[編集]
国連常任理事国![アメリカ合衆国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.png)
![中華人民共和国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fa/Flag_of_the_People%27s_Republic_of_China.svg/25px-Flag_of_the_People%27s_Republic_of_China.svg.png)
![ロシアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f3/Flag_of_Russia.svg/25px-Flag_of_Russia.svg.png)
![イギリスの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/83/Flag_of_the_United_Kingdom_%283-5%29.svg/25px-Flag_of_the_United_Kingdom_%283-5%29.svg.png)
![フランスの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/93/Flag_of_France_%281794%E2%80%931815%2C_1830%E2%80%931974%29.svg/25px-Flag_of_France_%281794%E2%80%931815%2C_1830%E2%80%931974%29.svg.png)
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ 松井茂「知られざる軍事大国イラク」(日本工業新聞社 1990年 ISBN-10: 4819105736)