シヴィライゼーション
シヴィライゼーション | |
---|---|
ジャンル | ターン制ストラテジー |
発売元 | マイクロプローズ他 |
主な製作者 |
シド・マイヤー ブライアン・レイノルズ ソーレン・ジョンソン、他 |
1作目 |
Civilization (1982年) |
最新作 |
Sid Meier's Civilization VI (2016年10月) |
ゲームシステム[編集]
もともと一人用のゲームであるが、後に多人数対戦用のCivNetが発売され、続編には当初からその機能が組み込まれている。プレイヤーは、ある文明の支配者として、1つか2つの植民者 (Settler) ユニットから帝国の建設を始める︵IIIでは、労働者 (Worker) ユニットも与えられる︶。2つから6つの競争相手となる文明を設定することができる。ゲームはターン制であり、細かく行動を決めていく必要がある。紀元前4000年からゲームは始まり、21世紀にゲームは終了する。その間にユニットを使い、新しい都市を作り、大地を均し、鉱山を開発し、道、そして後には鉄道を建設することができる。 探検、戦争、外交の3つは重要な戦略ではあるが、より細かい戦略も重視される。どの都市でどのユニットを生産し、どこに新しい都市を作るか、それにどのように最大の発展をするために都市の周囲を開発していくかもプレイヤーの手にゆだねられる。ゲーム開始後、すべての土地が発見されるまでの間は、バーバリアンと呼ばれるどの文明にも属さないユニットが都市を襲撃することがある。 ゲームを始める前に、どの文明を選ぶか決める。それぞれの文明には得意、不得手とする分野があるが、文明の真価はプレイヤーではなく、コンピューターが動かす時により強く発揮され、文明ごとに戦略方針が変わってくることに表れる。例えばアステカ文明は、強硬な拡張主義を取り、外交より戦争を好む。他に、アメリカやモンゴル、ローマ等の文明を選択することができ、それぞれの文明を代表する歴史的指導者によって指揮される。 時代が進むにつれ、新しい技術が開発される。序盤は、陶芸や車輪、それに文字といった技術しか開発できないが、終盤には核技術や宇宙飛行なども開発できるようになる。最初に有効な技術を手に入れることは大きな優位をもたらす。技術の開発により、新しいユニットの生産や都市を発展させる技術の利用、それにその技術から派生する新たな技術の開発ができるようになる。新しい技術はそれまでに獲得された1つ、または複数の技術の組み合わせを元に達成される。車輪の技術を開発する事によりチャリオット・ユニットを生産できるようになり、陶芸の開発終了により、貯蔵用陶器を手に入れたことで穀物貯蔵所を利用できる。このように技術を開発するごとにさらに他の技術が開発できるようになることを、枝分かれする木に例え﹁テクノロジーツリー﹂と呼ぶことがある。これ以後、他のゲームでもこのアイデアは利用された︵テクノロジー・ツリーのアイデアは最初イギリスで発表され、アメリカではアバロンヒル社から発売された同題の多人数ボードゲームに由来する︶。 プレイヤーの最終的な目的は武力による征服だけではない。宇宙船を開発し、最初にほかの惑星︵アルファ・ケンタウリ︶に移住できるかを競うこともできる。国連事務総長選挙で勝てば平和的勝利となる。シリーズが進むにつれ、文化勝利、経済的勝利というルールも追加された。これらは新しいゲームをスタートした時に勝利条件として設定され、いずれかを満たせばその時点で勝利したことになるし、期限までプレイを続けなくてもかまわない︵その場合点数で順位がつけられる︶。プレイヤーは様々な戦略、プレイスタイルでゲームに挑むことができる。ボードゲーム版[編集]
文明の曙[編集]
1982年[注 1]にアバロンヒル社よりCivilizationのタイトルで発売されたボードゲーム。後にホビージャパンから﹃文明の曙﹄のタイトルで日本語解説書つきで発売された。アドヴァンスト シヴィライゼーション 文明の曙[編集]
1991年にアバロンヒル社よりAdvanced Civilizationのタイトルで発売されたボードゲーム。1995年に ﹃アドヴァンスト シヴィライゼーション 文明の曙 ﹄のタイトルでコンピューターゲーム化もされた。Windows 95 で動作する。アドヴァンストシヴィライゼーション文明の曙ハンドブック(アバロンヒルゲームソフトコレクション 歴史シミュレーション)という攻略本も発売されている。コンピュータゲーム版[編集]
コンピュータゲームの第1作﹃シヴィライゼーション﹄は、MS-DOSベースのIBM互換機向けに発売された。以後、Windows 3.1に対応した﹃シヴィライゼーションII﹄、Windows 95以降の環境に対応した﹃アルファ・ケンタウリ﹄と﹃シヴィライゼーションIII﹄。Windows XP以降の環境に対応した﹃シヴィライゼーションIV﹄、Windows XP SP3 / Vista SP2 / 7/ 8に対応した﹃シヴィライゼーションV﹄が発売され、最新作の﹃シヴィライゼーションVI﹄ではWindows 7 64bit / 8.1 64bit / 1064bitに対応するなど、主にパソコン用ゲームとして開発販売されている。 日本国内ではPC-98版が1992年に発売、その後Windows、Macintoshや各種家庭用ゲーム機用に日本語版が発売されている。 2009年に各種プラットホーム向けに発売された﹃シヴィライゼーション レボリューション﹄は、翌年ニンテンドーDS用のものがiPhone/iPad用に移植された。 ﹃シヴィライゼーションV﹄については、2014年より、LinuxとLinuxをベースにしたSteamOSでも、サポートされるようになった。ただし、Linuxについては、すべてのディストリビューションがサポートされているわけではなく、一部のディストリビューションをテストしているだけである。開発[編集]
﹃シド・マイヤーズ・シヴィライゼーション﹄シリーズのタイトルには、アメリカのゲームデザイナーであるシド・マイヤー(又はシド・メイヤー)の名前が冠されている。しかし、彼が実際に制作に関わったのは第1作の﹃シヴィライゼーション﹄と2008年に家庭用ゲーム機向きに展開された﹃シヴィライゼーション・レボリューション﹄の2作のみである。﹃シヴィライゼーションII﹄以降の作品では、監修のみを担当し、実際の制作には関わっていない。 シリーズ第2作の﹃シヴィライゼーションII﹄や、外伝の﹃シド・マイヤーズ・アルファ・ケンタウリ﹄を担当したブライアン・レイノルズは、後に独立しBig Huge Games社で﹃ライズ オブ ネイション﹄を担当。また、シリーズ第4作の﹃シヴィライゼーションIV﹄を担当したソーレン・ジョンソンは、その後、エレクトロニック・アーツでウィル・ライトの新作﹃Spore﹄の制作に携わっている。シヴィライゼーション[編集]
シヴィライゼーション 世界七大文明[編集]
家庭用ゲーム機用では初のシヴィライゼーションである。1994年にSFC版﹃シヴィライゼーション 世界七大文明﹄がアスミックより発売された。 ゲームの操作方法はパソコン版とあまり変わらないものの、ルール、シナリオ、攻略方(攻略方法)、登場人物等が変更されており、パソコン版とは別のゲームとなっている。 ﹃シヴィライゼーション 世界七大文明 必勝攻略法﹄(スーパーファミコン完璧攻略シリーズ74)が1994年10月25日双葉社から880円(税込)で発売されている。Sid Meier's CivNet[編集]
パソコン版シヴィライゼーションのネットワーク対戦型バージョンである。LAN、インターネット、BBSに対応。1995年、Windows 3.x用でアメリカ、イギリス、ドイツでのみ発売された。日本ではスペクトラストリームが﹃Sid Meier's CivNet(日本語マニュアル付き英語版)﹄の名称で輸入販売を実施。スペクトラストリームでの動作確認機種はWindowsw3.1/95/98でCD媒体である。シヴィライゼーション 新世界七大文明[編集]
1996年にはPS版・SS版﹃シヴィライゼーション新世界七大文明﹄︵アスミック︶が発売された。 攻略本としては以下の物が発売されている: (1)﹃シヴィライゼーション 新・世界七大文明 徹底攻略ガイド﹄がマイナビ出版から1996年8月に発売されている。対応機種はプレイステーションである。 (2)﹃シヴィライゼーション 新・世界七大文明 (ナビブック)﹄が発売された。対応機種はプレイステーションである。コロナイゼーション[編集]
シヴィライゼーションII[編集]
シヴィライゼーション コール・トゥ・パワー[編集]
コール トゥ パワーII[編集]
2000年11月にアクティビジョン社よりCall to Power IIのタイトルで発売。ライセンス問題を解決するため、タイトルからシヴィライゼーションの名前は無くなっている。2001年にメディアクエスト社より日本語版が発売された[注 3]。日本語版に関しては、移植元が変更されたことにより、前作でのような誤訳は無い。
本作の勝利条件として、世界征服、ハイスコア、他文明との恒久的な平和共存に加え、地球のリソースを自由に操ることが出来るガイアコントローラの開発が含まれる[8]。
シド・マイヤーズ・アルファ・ケンタウリ[編集]
シヴィライゼーションIII[編集]
2001年にインフォグラム社よりSid Meier's Civilization IIIのタイトルで発売。Windows 95以降のWindowsプラットフォームへ正式対応し、加えて『II』や『アルファ・ケンタウリ』で示された、新要素の取り込みが主な変更点となっている。日本国外ではMac OS X版も発売されている。日本では、サイバーフロント社より日本語版が発売され、全世界で300万本以上の売り上げを達成した[11]。
拡張パックとしてw:Civilization III: Play the World(PTW)とw:Civilization III: Conquests(C3C)がある。
シヴィライゼーションIV[編集]
Sid Meier's Civilization Chronicles[編集]
2006年発売︵英語版のみ︶。第1作の﹃シヴィライゼーション﹄から﹃シヴィライゼーションIV﹄までのセット︵﹃アルファ・ケンタウリ﹄を除く︶と、96ページに渡る小冊子 (Chronicles)、カードゲーム、ビデオDVD、ポスター、デスクトップ用の壁紙、MP3ファイル等のボーナスアイテムを加えたコレクター向けのボックスセットである。シヴィライゼーション特別限定パッケージ[編集]
シヴィライゼーション2(テストオブタイム)、シヴィライゼーション3(コンクエスト)、シヴィライゼーション4(ウィーロードとビヨンド・ザ・ソード)と3つのバージョンと4本のシナリオをセットにした物。シヴィライゼーション レボリューション[編集]
2008年6月に2K Games社より北米・欧州・豪州でPLAYSTATION 3・Xbox 360でSid Meier's Civilization Revolutionのタイトルで発売された、家庭用ゲーム機向けに開発された初めてのシヴィライゼーション。インターネット対戦を前提とした設計だがシングルプレイも可能である。オンライン対戦は1ゲームのプレイ時間が平均3時間から平均1時間に短縮されている。
システムが他シリーズに比べて大幅に簡略化[14]されユニットの種類が少なく、小さめのMAP構成にくわえて都市には衛生度・幸福度・飢餓・交易路といった要素も存在しない上に破産もないため管理の手間(防衛等)さえ惜しまなければ都市をあちこちに建てることで大幅に優位にたてる。一方で同じユニットを3つ重ねることで「軍団」に編成し直し攻撃力・防御力を3倍にするといった独自のシステムが搭載され下位ユニットでも軍団にすることで上位ユニット単体にも上回る強さを発揮する。[14]
2008年12月25日にサイバーフロントよりPLAYSTATION 3・XBOX 360[15]の日本語版が、翌2009年1月29日にニンテンドーDS版が発売された。ニンテンドーDS版はハード性能からMAP表示が2Dであったり、CPU文明が巨大化すると数十秒待たされる、またユニットが売却できないなどいくつか仕様が異なる。2010年1月14日に2K Games社よりiPhone・iPod Touch・iPad対応の日本語版が発売された。
シヴィライゼーションIV コロナイゼーション[編集]
シヴィライゼーションV[編集]
必要動作環境[編集]
プロセッサ‥インテル デュアルコアCPU、メモリ‥2GB RAM、HDD 容量‥9.6GB以上、DVD-ROM‥ディスクインストールで使用、ビデオカード‥256MB DirectXのNVIDIA 7900GS以上 DirectX 9.0c対応のビデオカードとなっており、また初回インストール時の認証時やマルチプレイヤーゲーム時にインターネット接続が必要。Civilization World (CivWorld)[編集]
Facebook上でのブラウザゲームとして提供されていたバージョン。2011年7月5日よりオープンβテストが開始されたが、2013年5月に運営終了となり、2014年現在は後継製品としてiOSで展開中のCivilization Revolutionへ誘導される。