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ヵは、日本語に使われる文字。片仮名のカを小さくした形をしているが、一般的な片仮名ではない。主に数助詞として使用される。
﹁个﹂あるいは﹁箇﹂の略字として﹁ヶ﹂という文字があるが、この読みが、﹁一ヶ月﹂﹁一ヶ所﹂のような場合﹁か﹂となること、また、﹁ヶ﹂との字形の類似から﹁ヵ﹂と表記されたことから広まった。
そのため、﹁ヵ﹂という文字は﹁ヶ﹂が使われる場面で、かつその読みが﹁か﹂となる場合しか通常は使われない。また、生まれた経緯から﹁ヵ﹂を使うのは不適切であり、代わりに﹁ヶ﹂とするか、﹁カ﹂﹁か﹂﹁箇﹂を使うべきだとする者もある[誰?]。
平仮名と片仮名の互換上の理由で平仮名の﹁ゕ﹂という文字もあるが、前述の用途で使用することは正しい利用方法ではない。
中世以前の古文書の中に﹁ヵ﹂あるいは﹁ゕ﹂が使用されている場合があるが、この場合は﹁个﹂あるいは﹁箇﹂の略字として使用しているのではなく、﹁カ﹂あるいは﹁か﹂を小書きしただけである。この用法で使用されるのは助詞であることが多い。
「ヵ」が使われる例
- 一ヵ所(一ヶ所)
- 一ヵ月(一ヶ月)
- 十ヵ条(十ヶ条)
「ヵ」が使われない例
- 関ヶ原(読みが「が」である。稀に小書きの「ガ」が使われる)
- 七ヶ宿(シチカシュク)
- 一ヶ(読みが「こ」である)
- 個所、箇条書き(「ヶ」が使われる場面ではない)
●﹁か﹂と読まれる。
●助数詞の場合は原則として﹁か﹂と発音する。
●助詞﹁が﹂の用途で使用される時は、﹁が﹂と発音する。
- JIS規格では「小書き片仮名カ」、Unicodeでは「KATAKANA LETTER SMALL KA」と、いずれも片仮名「カ」を小さくした文字としている。