別宮貞徳
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人物情報 | |
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生誕 |
1927年3月28日 日本東京府 |
出身校 | 上智大学 |
学問 | |
研究分野 | 英文学 |
研究機関 | 上智大学 |
別宮 貞徳︵べっく さだのり、1927年3月28日 - ︶は、日本の英文学者・翻訳家。元上智大学文学部教授[1]。
略歴[編集]
1927年、東京府生まれ。兵庫県立第一神戸中学校、第一高等学校理科を経て東京大学理学部動物学科に入学するも在学中聖職者を志し、東京カトリック神学院に入学。健康上の問題で休学し、上智大学ラテン哲学科を経て同大学英文学科を卒業[2]。同大学大学院修士課程修了。1972年から1992年まで上智大学教授[3]。研究内容・業績[編集]
同僚であったピーター・ミルワード、チェスタトンなどの多くの翻訳のほか、誤訳批評・批判でも知られる。 また、クラシック音楽にも造詣が深く、数多くの著書がある。家族・親族[編集]
●兄‥別宮貞雄は作曲家。 ●祖父‥病理学者で東京帝国大学医学部教授の山極勝三郎の長女を母に持つ[4]。著書[編集]
単著[編集]
●﹃﹁あそび﹂の哲学 - 独楽的人生のすすめ﹄︵産業能率短期大学出版部︶ 1974、講談社学術文庫 1984 ●﹃﹁あそび﹂の効用 - やぶにらみ人間学﹄︵産業能率短期大学出版部︶ 1975、のち改題﹃複眼思考のすすめ - 非合理が文化を作る﹄︵講談社文庫︶ 1986 ●﹃翻訳を学ぶ﹄︵八潮出版社︶ 1975、のち改題﹃翻訳と批評﹄︵講談社学術文庫︶ 1985 ●﹃﹁型破り﹂の思想﹄︵産業能率短期大学出版部︶ 1976 ●﹃日本語のリズム - 四拍子文化論﹄︵講談社現代新書︶ 1977、ちくま学芸文庫 2005 ●﹃翻訳読本 - 初心者のための8章﹄︵講談社現代新書︶ 1979 ●﹃翻訳の初歩 - 英文和訳から翻訳へ﹄︵ジャパンタイムズ︶ 1980、のち改題﹃実践翻訳の技術 - さらば学校英語﹄︵ちくま学芸文庫︶ 2006 ●﹃誤訳迷訳欠陥翻訳﹄正・続︵文藝春秋︶ 1981 - 1983、新編・ちくま学芸文庫 1996 ●﹃誤訳辞典﹄︵日本翻訳家養成センター︶ 1983 ●﹃英文の翻訳﹄︵大修館書店、スタンダード英語講座1︶ 1983 ●﹃﹁不思議の国のアリス﹂を英語で読む﹄︵PHP研究所、21世紀図書館︶ 1985、PHP文庫 1993、ちくま学芸文庫 2004 ●﹃こんな翻訳読みたくない﹄︵文藝春秋︶ 1985 ●﹃こんな翻訳に誰がした﹄︵文藝春秋︶ 1986 ●﹃悪いのは翻訳だ - あなたのアタマではない﹄︵文藝春秋︶ 1988 ●﹃目から鼻へ抜ける話﹄︵南窓社︶ 1989 ●﹃翻訳の落とし穴﹄︵文藝春秋︶ 1989 ●﹃翻訳はウソをつく﹄︵文藝春秋︶ 1991 ●新編﹃裏返し文章講座 翻訳から考える日本語の品格﹄︵ちくま学芸文庫︶ 2009‥上記の各・文春版を再編 ●﹃そこに音楽があった - ベック氏の極私的エッセイ﹄︵春秋社︶ 1992 ●﹃誤訳、悪訳、欠陥翻訳 - ベック剣士の激辛批評﹄︵バベル・プレス︶ 1993 ●﹃やっぱり、誤訳だったのか! - 欠陥翻訳時評﹄︵ジャパンタイムズ︶ 1996 ●﹃欠陥だらけの大学英語入試﹄︵マガジンハウス︶ 1996 ●﹃トリヴィア・トリヴィオールム - 別宮貞徳論文選集﹄︵南窓社︶ 2004 ●﹃できたらすごいBEC先生の﹁へぇ﹂クイズ﹄︵共同通信社︶ 2005 ●﹃実況翻訳教室 - 達人に挑戦﹄︵ちくま学芸文庫︶ 2007 ●﹃日本語縦横無尽 - 国語力即上昇のQ&A﹄︵共同通信社︶ 2007 ●﹃ステップアップ翻訳講座 - 翻訳者にも説明責任が﹄︵ちくま学芸文庫︶ 2011 ●﹃蟹食へば﹄︵南窓社︶ 2018編著[編集]
●﹃日本の名随筆 別巻45翻訳﹄︵作品社︶ 1994 ●﹃ヨゼフ・ロゲンドルフ一巻選集﹄︵南窓社︶ 1988翻訳[編集]
●﹃翻訳入門 - その理念と技法﹄︵T・H・セイヴァリー、八潮出版社︶ 1971 ●﹃日本を知る - 外人の見た400年﹄︵F・ベイテイほか、南窓社︶ 1972 ●﹃ルネサンス﹄︵ウォルター・ペイター、冨山房百科文庫︶ 1977、中公クラシックス 2015 ●﹃音楽 - 人生の喜び﹄︵エドワード・ヒース、日貿出版社︶ 1980 ●﹃異文化のはざまで﹄︵ヨゼフ・ロゲンドルフ、文藝春秋︶ 1983 ●﹃メニューヒンが語る人間と音楽﹄︵イェフディ・メニューヒン / カーティス・W・デイヴィス、日本放送出版協会︶ 1983 ●﹃古きアフガニスタンの思い出﹄︵ポール・セロー、心交社︶ 1988 ●﹃十二世紀ルネサンス﹄︵チャールズ・ホーマー・ハスキンズ、朝倉文市共訳、みすず書房︶ 1989、新版 1997・2007 ●新版﹃十二世紀のルネサンス ヨーロッパの目覚め﹄︵講談社学術文庫︶ 2017 ●﹃ヴァティカン - 歴史・芸術・建築﹄︵ヴァレリオ・ヴォルピーニ、原書房︶ 1991 ●﹃図説キリスト教文化史﹄全3巻︵ジェフリー・バラクラフ編、原書房︶ 1993 - 1994 ●﹃キッシンジャー - 世界をデザインした男﹄︵ウォルター・アイザックソン、日本放送出版協会︶ 1994 ●﹃ルネサンス百科事典﹄︵T・バーギン, J・スピーク編、原書房︶ 1995 ●﹃新約聖書人名事典﹄︵ロナルド・ブラウンリッグ、原書房︶ 1995 ●﹃図説ハプスブルク帝国衰亡史 - 千年王国の光と影﹄︵アラン・スケッド、原書房︶ 1996 ●﹃ミレニアム - 文明の興亡この1000年の世界﹄︵フェリペ・フェルナンデス=アルメスト、日本放送出版協会︶ 1996 ●﹃幻想の国に棲む動物たち﹄︵ジョン・チェリー編、東洋書林︶ 1997 ●﹃モリー先生との火曜日﹄︵ミッチ・アルボム、日本放送出版協会︶ 1998、愛蔵版2018 ●﹃ヨーロッパ﹄全4巻︵ノーマン・デイヴィス、共同通信社︶ 2000 ●﹃世界音楽文化図鑑﹄︵アラン・ブラックウッド、東洋書林︶ 2001 ●﹃ベッドの文化史 - 寝室・寝具の歴史から眠れぬ夜の過ごしかたまで﹄︵ローレンス・ライト、八坂書房︶ 2002 ●﹃人はなぜ泣き、なぜ泣きやむのか? - 涙の百科全書﹄︵トム・ルッツ、八坂書房︶ 2003 ●﹃世界を変えた100冊の本﹄︵マーティン・セイモア=スミス、共訳、共同通信社︶ 2003 ●﹃1688年 - バロックの世界史像﹄︵ジョン・ウィルズ、監訳、原書房︶ 2004 ●﹃アイルズ - 西の島の歴史﹄︵ノーマン・デイヴィス、共同通信社︶ 2006G・K・チェスタトン[編集]
●﹃G・K・チェスタトン著作集︵2︶ 人間と永遠﹄︵春秋社︶ 1973 ●﹃G・K・チェスタトン著作集︵4︶ 棒大なる針小 - 文学論随筆集﹄︵安西徹雄共訳、春秋社︶ 1975、新装版 1999 ●﹃G・K・チェスタトン著作集︵5︶ 異端者の群れ﹄︵春秋社︶ 1975 ●﹃G・K・チェスタトン著作集︵7︶ ローマの復活﹄︵春秋社︶ 1977 ●﹃G・K・チェスタトン著作集︿評伝篇5﹀ ロバート・ルイス・スティーヴンソン﹄︵ピーター・ミルワード編・解題、柴田裕之共訳、春秋社︶ 1991ピーター・ミルワード[編集]
●﹃イギリス人と日本人﹄︵ピーター・ミルワード、講談社現代新書︶ 1978 ●﹃イエスとその弟子 - 聖書を読む﹄︵ミルワード、講談社現代新書︶ 1978 ●﹃人はどう生きるか﹄︵ミルワード、講談社現代新書︶ 1982 ●﹃ミルワード師の天眼鏡 ニッポンこころ模様﹄︵ミルワード、編訳、主婦の友社︶ 1989 ●﹃旧約聖書の智慧﹄︵ミルワード、講談社現代新書︶ 1990 ●﹃お茶とミサ - 東と西の﹁一期一会﹂﹄︵ミルワード、PHP研究所︶ 1995 ●﹃英語の名句・名言﹄︵ミルワード、講談社現代新書︶ 1998ポール・ジョンソン[編集]
●﹃インテレクチュアルズ﹄︵ポール・ジョンソン、共同通信社︶ 1990、講談社学術文庫(抜粋版) 2003 ●﹃現代史 1917 - 1991﹄︵ポール・ジョンソン、共同通信社︶ 1992 ●﹃近代の誕生 1815年~1830年﹄全3巻︵ポール・ジョンソン、共同通信社︶ 1995 ●﹃キリスト教の2000年﹄︵ポール・ジョンソン、共同通信社︶ 1999 ●﹃アメリカ人の歴史﹄︵ポール・ジョンソン、共同通信社︶ 2001関連事項[編集]
●兵庫県立神戸高等学校の人物一覧脚注[編集]
- ^ 第8回:翻訳に役立つ参考書(8) 裏返し文章講座 翻訳から考える日本語の品格 (別宮貞徳) ちくま学芸文庫 2022年5月閲覧
- ^ 『こんな翻訳に誰がした』著者略歴
- ^ コトバンク 別宮貞徳 2022年5月閲覧
- ^ 富樫康『日本の作曲家』p.275
外部リンク[編集]
- 別宮 貞徳 筑摩書房 2022年5月閲覧