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参宮急行電鉄2200系電車

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22002200

8319301931220057222719391941220026

概説

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 - 2

1930

[1]

2200系(旧)

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1930 - 

19285001929301200120m

33/100020m6

110km/h[2]2M1T21333/100065km/h21[3]

車種構成

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22002200 - 2226


 (Mc)

23002300 - 2307


 (Mc)

30003000 - 3016


 (T)

31003100 - 3104


 (Tc)

57

22002300

2200

220030003100

2300

3000

193153100519301012

車体

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姿2

2200dD (1) 14 (1) DddD (1) 14 (1) D12300dd"1 1 1 2D (1) 6 (1) D1dD (1) 6 (1) D2 1 1 1d"d30001D (1) 14 (1) D13100dD (1) 14 (1) D1dd"D(1)22300[4]

20.6m19.72m1930800mm[5]21642



[6]1960

12300

[7]1,820mm350mm

[8]

軽量化対策

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20m150kW使52 - 54t170kW[9]
半鋼製車体の採用
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19231930

192560019261927西

 - 調1960
型鋼通し台枠の採用
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19 - 20m使P-6192730019291001930192910001100

[10]

19293220m20m

220048t150kW[11]

2200220023001940

トイレと片目スタイル

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100kmを超える長距離運転のため、2200系には旅客サービス上トイレを設置することになった。当時の輸送事情から、参急線内ではデ2200形あるいはデトニ2300形1両での長距離運転も予想され、トイレは電動車に設置された。

この時代の鉄道車両のトイレは、例外なく車外に汚物を飛散させる「垂れ流し式」構造であり、床下には線路上の低位置へ汚物を落下させるための汚物流し管を装備する必要があった。

当時、国鉄客車などのトイレは一般にデッキ内側の客室側に設置されたが、電動車であるデ2200形・デトニ2300形は、この位置に主電動機を搭載した標準軌用の幅広サイズなイコライザー台車が位置しており、客室の主電動機点検蓋や床下台車などと抵触して、トイレを配置できなかった。また他社の合造車両などで見られる前後台車間の車体中央部トイレ配置も、2200系電動車では重装備の電装部品で床下を占められ、やはり不適であった。

片運転台の電車であれば反対側の車端にトイレを設置できたが、デ2200・デトニ2300形は1両での運行が可能なように両端運転台設置でトイレの車端設置の余地すら乏しかった。このため窮余の策として、両形式では片側の運転台空間中、通常なら車掌台となる一角を潰してトイレスペースに充てた。車掌台側の乗務員扉を犠牲にするデメリットが生じたが、やむを得ない選択であった(2215・2221・2225の写真も参照)。

運転台付き鉄道車両で運転台側の妻面にトイレを置く手法を採った実例は、その後1930年代 - 1940年代に新造またはトイレ設置改造された、東武鉄道の電車や北九州鉄道および島原鉄道気動車などがあるが、いずれも該当車両はトイレ前面窓を採光のために磨りガラスとしている。しかし参急では磨りガラス採光窓は側面のみとし、前面窓は設置せずに鉄板張りとした。このためトイレ付車のトイレ側妻面は運転台側にしか窓がないという珍しい形態となり、外観では2200系最大の特徴となっている。

特別室

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本系列で特筆されるのは、デトニ2300形に設置された特別室の存在である。

これは側廊下式の(コンパートメント)構造としたもので、側廊下は荷物室寄りの運転台側に設置され、1,840mm幅で対面式配置の固定クロスシートを備えた区画を2つ[12]設けている。

主要機器

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台車

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すべて住友製鋼所製の鋳鋼台車である。軸受は何れもプレーンベアリングであった。

鋳鋼台車
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192019461960
鋳鋼台車の長所と欠点
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鋳鋼製台車枠は一体成型故に強固で剛性が高く、一般的な組み立て構造台車枠における接合部の弛緩問題が生じなかった。従って、常態では事実上メンテナンスフリーと言える構造であった。

しかし、鋳鋼台車枠は重量がかさむうえ、破損時の修理が事実上不可能という弱点を抱えていた。事故などで歪みや割損、あるいは亀裂などの重大な破損が発生した場合には、もはや各鉄道会社の車両工場レベルでは対処できず、当該台車枠そのものを放棄して代品を新製するほかなかったのである。

工業力に優れ、市場規模の大きさから量産によるコスト引き下げも実現していた当時のアメリカではさして問題視されなかったが、鋳鋼台車枠を同一規格で大量生産するほどの市場に恵まれず、しかも工業力が未熟だった当時の日本では、これは無視し得ない欠点であった。

帯鋼組立台車・鍛造台車
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AAA使

N-16






参宮急行の鋳鋼台車採用
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1950

22001930

220019502227
KS-33L(電動台車)
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KS-33L

KS-33E





1600KS-46-L1928

1930301[13]KS-66L1933100KS-63L100[14]2

1950
KS-76L(付随台車)
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KS-76L1930

TR11 - 14TR2325[15]

AAAKS-76L[16]


電装品

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WH

MB-211-BF675V150kW665rpm4

1000110012001300WHWH-567-C9HS-356AMB-211-AF3150kW3750V使675V1167kW223



WHABF8



沿

22001912 - 1995 1974ISBN 4313830693ISBN 4313830707

22001,500V - 600V10001100120013006001,500V2200600V10駿 - 1,500V600V1956

ブレーキ

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WHWestinghouse Air Brake Co.WABCOWabtecUU-5UAMU/ACU/ATU



UWABCO1912191310

M使MBPMR使

U西4812U使100 - 600

MUA1930[17]1940U[18]AER801620110km/hAREBWABCOSMEEHSC1950A

2200調19302200U

300SMEE1953

各形式の変遷

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各車の車両形式番号は近鉄合併後まで踏襲されたが、形式称号のうち電動車の「デ」が「モ」になり、また特別車の称号「ト」は廃止された。また1964年には0起番廃止の措置が取られたため、下2桁が00の車両について改番作業が行われている。 (例:サ3000→サ3017など)

デ2200形(旧)

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2215(1946年3月、高安車庫)ウインドウ・シル補強以外は新造時の原型に近い。窓のない便所側の床下には流し管が下がっている

194922071950

196031963220414601421[2]220402200

1969

19711974
モ1421形(モ2204復旧車)
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220419631964146020m3142114211966KD-49A

2200225019802250600 2600 26011989

デトニ2300形

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2200使2300

[19]

230319491195714211421[]196115211521

230414211422196115211522223002307

1972

ク3100形

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区間運転時に2両運転を行う際に、電動車2両では不経済であったことから急遽追加新造された制御車であり、このため通常は制御車ではなく編成中間の付随車として使用される機会が多かった[20]

1959年から1960年にかけて3扉化改造され、のち車内もロングシート化されたが、運転台はそのまま改造されずに片隅式のまま使用され、1974年に廃車された。

サ3000形

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195114

1969[21]196019653

220019711974

2200系(新)

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1938西3 - 19402600橿沿1941西193922002227

[22]910mm

2200140015001400322200姿

電装品

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ABFAMU2200

2200MB-266-AF675V150kW690rpmTDK-595A[23]使32200

MB-266-AF2200MB-211-BFMB-266MB-211MB-266MB-211

220014002,700mm2200220050mm



14001500

台車

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2200D22

1935400KS-63L

DAAA19201950使2200

1使1D2222x2=44t22002,700mm2200

個別形式

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全車両とも名古屋の日本車輌製造本店で製造されている。

デ2200形(デ2227形)

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193919412227 - 2246202200222722272200

2237194819492227

196222001970

19721975422312232223322372237319761020 - 222237使2219772222227

103202122使2219813[24]219832200姿

2222001990使

ク3110形

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19413110 - 311452227便

220031003110 - 3114

3114220022471941531003114

便

41500D-22

1400使196319653220021,300mm

19731975

サ2600形 貴賓車

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2300194026002600126002600194015

2200

22便321,400mm770mm1,400mm3223

22271,000mm便便便2200

2600260019494使195212

便



2Express

26001950D-221560FS104

2250101001960

19631211,100mm324311,400mm

019648326012600197032300030186

220026101974329

運用

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2200 - 2452200使

2000[25]2200

19322200 - 2167km/h2200 - 43

西 - 193922002600西1944

19472200222730006301

225019532600[26]22503[27]1959

1960311031970

193919471963

終焉

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19742600退19761972410001200800820WN

222710退使199022271223322(退20055

脚注

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(一)^ No.398 2200

(二)^ 

(三)^ 10001200HSC

(四)^ 2300d"11 1 2

(五)^ 700mm

(六)^ 219201940

(七)^ 22003230023000310023

(八)^ 

(九)^ 11,350V150kW1,500V167kW使

(十)^ 

(11)^ 20m24245.5t5248.6t54MT30675V1128kW1937675V1100kWMT15

(12)^ 112

(13)^ 15m

(14)^ K-3

(15)^ 

(16)^ TR2325TR233TR73HKS-76L

(17)^ AV

(18)^ Electro-pneumatic valve1920AEAAERWABCOAMARE/ACARE/ATAREARE

(19)^  - 

(20)^ 3000

(21)^ 

(22)^ 220050mm

(23)^ 1941

(24)^ 198112(No.398)[119] 232

(25)^ 1930819m110kW×46251

(26)^ 12250

(27)^ 2250

関連項目

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外部リンク

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