東能代駅
表示
(機織駅から転送)
東能代駅[* 1] | |
---|---|
![]() 駅舎(2021年4月) | |
ひがしのしろ Higashi-Noshiro | |
![]() | |
所在地 |
秋田県能代市鰄渕字下悪戸[1] 北緯40度11分29.05秒 東経140度3分57.33秒 / 北緯40.1914028度 東経140.0659250度座標: 北緯40度11分29.05秒 東経140度3分57.33秒 / 北緯40.1914028度 東経140.0659250度 |
所属事業者 | |
電報略号 | ヒノ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
462人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1901年(明治34年)11月1日[1] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■奥羽本線 |
キロ程 | 355.4 km(福島起点) |
(4.9 km) 鶴形► | |
所属路線 | ■五能線 |
キロ程 | 0.0 km(東能代起点) |
(3.9 km) 能代► | |
備考 | |
東能代駅(ひがしのしろえき)は、秋田県能代市鰄渕(かいらげふち)字下悪戸(しもあくど)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である[1]。
概要
[編集]
米代川南岸に位置し、能代市の中心部からは離れている。奥羽本線と五能線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。所属線は奥羽本線[4]であり、五能線は当駅が起点となる。JR貨物は奥羽本線のみ第二種鉄道事業免許を有しており、当駅は同社の貨物駅でもあるが、現在はトラック便も含めて定期便の発着はない。
歴史
[編集]
●1901年︵明治34年︶11月1日‥国鉄の能代駅︵のしろえき︶として山本郡扇淵村に開業[1][4]。
●1903年︵明治36年︶12月11日‥能代電信取扱所を開設[5]。公衆電報の取扱を開始。
●1908年︵明治41年︶7月1日‥能代町貨物取扱所まで路線が延伸[6]。
●1909年︵明治42年︶11月1日‥機織駅︵はたおりえき︶に改称[4]。同時に能代町駅が能代駅に改称[7]。
●1943年︵昭和18年︶6月15日‥東能代駅に改称[8]。
●1962年︵昭和37年︶6月10日‥特急﹁白鳥﹂が停車となる[9]。
●1986年︵昭和61年︶
●11月1日‥荷物の取扱を廃止[4]。
●12月23日‥みどりの窓口を開設[10]。
●1987年︵昭和62年︶4月1日‥国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道︵JR東日本︶・日本貨物鉄道︵JR貨物︶の駅となる。
●1992年︵平成4年︶3月14日‥コンテナ貨物の取扱を開始[4]。
●1998年︵平成10年︶3月14日‥貨物列車の発着が廃止され、自動車代行駅となる[4]。
●2006年︵平成18年︶4月1日‥東能代オフレールステーション開設。
●2011年︵平成23年︶3月30日‥自動改札機の稼働を開始。
●2013年︵平成25年︶3月16日‥トラック便の発着が無くなり、東能代オフレールステーション営業終了。JR貨物の駅は定期便設定なしの貨物駅となる[注釈 1]。
●2015年︵平成27年︶10月1日‥鯉川駅および鹿渡駅の管理が土崎駅から当駅に変更となる。
●2018年︵平成30年︶12月1日‥大館駅業務委託化に伴い、前山駅 - 陣場駅間の管理が当駅に変更となる。
●2020年︵令和2年︶
●3月26日‥1番線ホームの跨線橋階段に﹁天空の不夜城﹂のラッピングが行われる[11][12]。
●4月1日‥能代駅業務委託化に伴い、能代駅 - 岩館駅間の管理が当駅に変更となる。
●6月30日‥みどりの窓口の営業を終了[2]。
●7月1日‥話せる指定席券売機を導入[2][3]。
●2022年︵令和4年︶
●2月24日‥キオスクがこの日から無人化。営業時間が短縮された他、支払方法はキャッシュレスのみとなり、現金・商品券は使用不可となった。また、駅弁や酒・たばこ・カウンターコーヒーの取り扱いを終了した。
●3月12日‥東能代駅︵県北地区連携室を含む︶と東能代運輸区を統合した東能代統括センターを設置。東能代駅長は東能代統括センター所長︵県北地区駅長兼務︶となる。
駅構造
[編集]
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。なお、跨線橋は2020年︵令和2年︶3月26日より、階段に﹁天空の不夜城﹂をモチーフとしたラッピングがなされている[11][12]。
構内南側に鉄筋駅舎を備える。直営駅であり、自動改札機︵Suica非対応︶、自動券売機、話せる指定席券売機[2][3]、無人KIOSKが設置されている。東能代統括センター所在駅で秋田支社県北地区の地区駅となっている。また管理駅として奥羽本線の鯉川駅 - 陣場駅間、五能線の能代駅 - 岩館駅間の各駅を管理している。
1番線のホーム上にはバスケットボールのゴールポストが設置されている[13]。2・3番線のホーム上には﹁リゾートしらかみ﹂で使用される﹁くまげら﹂編成を模様した待合室が設置されている[13]。また、待合室内にはキハ58系気動車第23編成の運転席が設置されており、椅子に座ることができる[13]。
構内には東能代統括センター乗務ユニットがあり、転車台が設置されている[13]。また、夜間滞泊も行われている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■奥羽本線 | 上り | 秋田・大曲方面[14] |
2 | 下り | 大館・弘前・青森方面[14] | |
3 | ■五能線 | 下り | 能代・岩館・深浦方面[14] |
- 臨時快速「リゾートしらかみ」は2番線から発着する。
-
改札口
-
ホーム
-
ホームのバスケットゴール
-
リゾートしらかみ「くまげら」編成を模したホーム上の待合室
-
「天空の不夜城」がラッピングされた跨線橋階段
-
ホーム待合室内に設置されたキハ58系の運転台
駅弁
[編集]
過去には下記の駅弁をKIOSKで取扱っていた[15]。いずれも大館駅﹁花善﹂謹製。KIOSKの無人化に伴い取扱を終了した。
- 比内地鶏の鶏めし
- 鶏めし
東能代オフレールステーション
[編集]
東能代オフレールステーション︵略称、東能代ORS︶は、かつて旅客駅の北側にあった、JR貨物東能代駅に属するコンテナ集配基地である。12フィートのコンテナ貨物を取扱っており、貨物列車代替のトラック便が秋田貨物駅との間で1日2往復運行されていた。
元々東能代駅は貨物列車が発着していたが、1998年︵平成10年︶にトラック代行輸送に転換され自動車代行駅となった。その後2006年︵平成18年︶の名称整理の際にオフレールステーションとなった。しかし、2013年︵平成25年︶のダイヤ改正でそのトラック便も廃止され、東能代オフレールステーションの営業は終了した。同時に、JR貨物東能代駅は、貨物列車・トラック便ともに定期便の設定がない車扱臨時取扱駅となった。
そのほか、駅北側にある秋木工業︵現 アキモクボード︶を通って米代川に向かう専用線も存在した。専用線敷設当時は米代川の砂利輸送を行っていたが、後に秋木工業の木材輸送として使われるようになった。この秋木工業専用線は1993年︵平成5年︶に廃止されたが、専用線の跡地は大半が道路や駐車場に転用されているものの、踏切跡や鉄橋跡など一部の跡地は線路が撤去されずに残っている。
利用状況
[編集]旅客
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は462人である[旅客 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 829 | [旅客 2] |
2001年(平成13年) | 819 | [旅客 3] |
2002年(平成14年) | 799 | [旅客 4] |
2003年(平成15年) | 777 | [旅客 5] |
2004年(平成16年) | 749 | [旅客 6] |
2005年(平成17年) | 720 | [旅客 7] |
2006年(平成18年) | 676 | [旅客 8] |
2007年(平成19年) | 622 | [旅客 9] |
2008年(平成20年) | 603 | [旅客 10] |
2009年(平成21年) | 573 | [旅客 11] |
2010年(平成22年) | 555 | [旅客 12] |
2011年(平成23年) | 508 | [旅客 13] |
2012年(平成24年) | 524 | [旅客 14] |
2013年(平成25年) | 536 | [旅客 15] |
2014年(平成26年) | 521 | [旅客 16] |
2015年(平成27年) | 513 | [旅客 17] |
2016年(平成28年) | 511 | [旅客 18] |
2017年(平成29年) | 506 | [旅客 19] |
2018年(平成30年) | 500 | [旅客 20] |
2019年(令和元年) | 488 | [旅客 21] |
2020年(令和 | 2年)399 | [旅客 22] |
2021年(令和 | 3年)414 | [旅客 23] |
2022年(令和 | 4年)438 | [旅客 24] |
2023年(令和 | 5年)462 | [旅客 1] |
貨物
[編集]「能代市の統計」によると、2000年度(平成12年度)- 2012年度(平成24年度)の貨物輸送の推移は以下のとおりであった。なお、2001年度(平成13年度)- 2004年度(平成16年度)の統計は公表されていない。
貨物輸送推移 | |||
---|---|---|---|
年度 | 発送 | 到着 | 出典 |
2000年(平成12年) | 12,764 | 7,310 | [貨物 1] |
2001年(平成13年) | 非公表 | 非公表 | |
2002年(平成14年) | |||
2003年(平成15年) | |||
2004年(平成16年) | |||
2005年(平成17年) | 8,449 | 7,088 | [貨物 1] |
2006年(平成18年) | 8,746 | 6,531 | |
2007年(平成19年) | 11,933 | 5,753 | |
2008年(平成20年) | 9,479 | 4,810 | |
2009年(平成21年) | 7,620 | 4,390 | [貨物 2] |
2010年(平成22年) | 7,383 | 4,100 | |
2011年(平成23年) | 7,620 | 4,082 | |
2012年(平成24年) | 8,164 | 3,445 |
駅周辺
[編集]特急列車停車駅ではあるが、乗換駅としての性格が強く、駅前も商店などは少ない。能代市街地(能代市役所)は五能線・能代駅が最寄り駅である。
- 秋田県道150号東能代停車場線
- 秋田県立能代高等学校
- 能代市立能代第五小学校
- あきた白神農業協同組合本店
- JR東日本東能代運輸区
- JR東日本東能代保線技術センター
- 東能代郵便局
- 檜山城跡
- 米代川
- ショッピングタウンアクロス能代
- セキトバイパス店
- イオンタウン能代
バス路線
[編集]- 秋北バス
- 能代駅前・能代バスステーション方面
- 桧山方面
- 能代駅前 - 東能代地区連絡コミュニティバス「ではるん」 - 秋北タクシー委託
その他
[編集]
●仙台・東京方面への往復JRきっぷを購入した乗客が無料で利用できる﹁こまち駐車場﹂がある︵46台分︶。
●待合室内にはかつて秋田車両センター︵現・秋田総合車両センター南秋田センター︶に所属していたキハ58-23の運転台が設置されている。以前は水槽も設置されており、地元の名産であるハタハタが飼育されていた。
隣の駅
[編集]- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■奥羽本線
- 特急「スーパーつがる」・「つがる」・臨時快速「リゾートしらかみ」停車駅
- ■五能線
- 臨時快速「リゾートしらかみ」停車駅
- □快速(上りのみ)・■普通
- 東能代駅 - 能代駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]- ^ 鉄道貨物協会『貨物時刻表』において、2013年度版より車扱臨時取扱駅として記載され、2014年度版では駅名表記も「東能代ORS」から「東能代」に変更されている。
出典
[編集]
(一)^ abcdefg﹃週刊JR全駅・全車両基地﹄ 31号 青森駅・弘前駅・深浦駅ほか、朝日新聞出版︿週刊朝日百科﹀、2013年3月17日、19頁。
(二)^ abcd“駅の情報︵東能代駅︶‥JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2020年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月10日閲覧。
(三)^ abc﹃﹁JR東能代駅﹃話せる指定席券売機﹄利用促進キャンペーン﹂を実施します!﹄︵PDF︶︵プレスリリース︶東日本旅客鉄道秋田支社、2020年10月14日。オリジナルの2020年10月15日時点におけるアーカイブ。2020年10月15日閲覧。
(四)^ abcdef石野 1998, p. 537.
(五)^ 明治36年逓信省告示第615号︵明治36年12月9日付官報第6132号掲載︶
(六)^ 石野 1998, p. 548.
(七)^ 石野 1998, p. 549.
(八)^ 昭和18年鉄道省告示第140号︵昭和18年6月3日付官報第4915号掲載︶
(九)^ ﹃待望の﹁白鳥﹂初停車 東能代駅で花束贈り歓迎﹄昭和37年6月11日読売新聞秋田読売
(十)^ ﹁秋田鉄道管理局、みどりの窓口増設﹂﹃日本経済新聞﹄日本経済新聞社、1986年12月17日、地方経済面/東北A、2面。
(11)^ ab﹃JR東能代駅の跨線橋階段に﹁能代七夕﹃天空の不夜城﹄﹂をラッピングします!﹄︵PDF︶︵プレスリリース︶東日本旅客鉄道秋田支社、2020年3月19日。オリジナルの2020年5月17日時点におけるアーカイブ。2020年5月17日閲覧。
(12)^ ab“階段を﹁天空の不夜城﹂にラッピングJR東能代駅”. 秋田魁新報. (2020年3月27日). オリジナルの2020年9月7日時点におけるアーカイブ。 2020年9月7日閲覧。
(13)^ abcd﹃鉄道ジャーナル﹄通巻653号 p.41
(14)^ abc“JR東日本‥駅構内図・バリアフリー情報︵東能代駅︶”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月7日閲覧。
(15)^ ﹃JTB時刻表 2022年3月号﹄JTBパブリッシング、2022年、649頁。
利用状況
[編集]旅客
[編集]
(一)^ ab“各駅の乗車人員︵2023年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
(二)^ “各駅の乗車人員︵2000年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(三)^ “各駅の乗車人員︵2001年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(四)^ “各駅の乗車人員︵2002年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(五)^ “各駅の乗車人員︵2003年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(六)^ “各駅の乗車人員︵2004年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(七)^ “各駅の乗車人員︵2005年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(八)^ “各駅の乗車人員︵2006年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(九)^ “各駅の乗車人員︵2007年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(十)^ “各駅の乗車人員︵2008年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(11)^ “各駅の乗車人員︵2009年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(12)^ “各駅の乗車人員︵2010年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(13)^ “各駅の乗車人員︵2011年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(14)^ “各駅の乗車人員︵2012年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(15)^ “各駅の乗車人員︵2013年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(16)^ “各駅の乗車人員︵2014年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(17)^ “各駅の乗車人員︵2015年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(18)^ “各駅の乗車人員︵2016年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(19)^ “各駅の乗車人員︵2017年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月19日閲覧。
(20)^ “各駅の乗車人員︵2018年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
(21)^ “各駅の乗車人員︵2019年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
(22)^ “各駅の乗車人員︵2020年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月28日閲覧。
(23)^ “各駅の乗車人員︵2021年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月11日閲覧。
(24)^ “各駅の乗車人員︵2022年度︶”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
貨物
[編集]参考文献
[編集]
●武田元秀、山井美希︵写真︶﹁秋田青森県境の奥羽本線﹂﹃鉄道ジャーナル﹄第55巻第3号︵通巻653号︶、成美堂出版、2021年3月1日、40-45頁、ISSN 0288-2337。
●石野哲︵編︶﹃停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ﹄︵初版︶JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(東能代駅):JR東日本