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直列3気筒

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3333

概要

ホンダ・N-BOX
トヨタ・ヤリス

1970600 cc1,500 cc660 cc4201313

3AB41L1.5L

32.0LIII20072.3 L2,294 cc1984331.8 L1,779 cc

メリット


41



1,500 cc342.0L1.5L31.5L2.5L

デメリット

直列4気筒エンジンとの比較では、奇数気筒数に起因する偶力振動によるみそすり運動起因の振動や、爆発回数が少ないための騒音やトルク変動、振動の大きさが問題となる。直列4気筒でも偶力振動のかわりに二次振動は発生するものの、同排気量ならバランスシャフトを使ってまでの振動対策の必要は薄く、騒音対策面に関しては直列3気筒にまさる。これらの事情から、直列3気筒は質感が重要視される中〜高価格帯向きではないとされてきた。

直列2気筒エンジンとの比較では、逆にトルク変動が小さく低振動・低騒音という長所をもつが、1気筒当たりの排気量が小さく、冷却・機械損失が大きくなりトルクや燃費が劣る傾向にある。これらの事情のため、軽自動車などの乗用車エンジンとしては効率よりも静音を優先し3気筒を、同クラスのオートバイのエンジンとしてはコンパクトさが買われ2気筒が選ばれている。

構造


31204112424064

さまざまなメーカーの直列3気筒エンジン

ヤマハ・NIKEN
クボタ・RTV-X1100

120360°21180118021803360

3BMWK751032GT750GT550GT380()KH4GX750

2013MT-09en:Yamaha MT-09NIKEN433

23V334

RTVOHV3[1]

歴史

元々は19世紀末期、ガソリンエンジンが発明されて間もない時期に、2気筒以上の多気筒化試行の過程で生まれたレイアウトの一つである。20世紀初頭のガソリン自動車黎明期には最初期のロールス・ロイス(15HP、サイドバルブ3リッター)やリー・フランシスなどのメーカーで少数の採用例があったが、4ストロークエンジン用の直列レイアウトとしては振動面での問題が多く、振動問題の少ない4気筒とより簡易な2気筒との間で、早くに廃れた。

2ストロークエンジン

DKW・3=6
DKW・3=6の3気筒エンジンカットアウトモデル

23[2]

2西DKW46DKWDKW3=63

DKW900 cc939696FF23RAC[3]

DKW()LC1080019602

322LJ50419881991

4ストロークエンジン

 
スズキ・アルト(上)とケーニグセグ・ジェメーラ(下)は、根本から設計は勿論異なるものの、直列3気筒という点は同じである

43

19771,000 ccSOHCCB1,000 cc 3CL

1978550 cc434F5A43241970360

214119801,000 cc - 1,200 cc700 cc - 1,000 cc

3G83660 cc3331,000 ccEJ1KR-FE3A90K10B/10C

HR121,200 cc3[4]43

2010331,500 cc[5]

4343

GR3/BMWi83

2.03600

脚注

  1. ^ RTV-X1100C FULL-SIZE DIESEL UTILITY VEHICLES
  2. ^ 直列型2ストロークエンジンで等間隔燃焼にした場合には、いかなる気筒数であっても、一次振動は釣り合うが偶力振動は発生する。
  3. ^ 強烈な2ストロークエンジンでラリー常勝を誇ったスウェーデンの名車「サーブ96」を駆る CARS MEET WEB 2023年10月5日閲覧
  4. ^ モーターファン別冊ニューモデル速報 新型マーチのすべて (ISBN 978-4-7796-0958-9)P.44-P.45
  5. ^ 例:BMW・ミニ(3代目)、およびBMW・2シリーズの1,500 ccモデル、トヨタ・M15A型エンジン

関連項目