神託
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宗教人類学 |
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神託︵しんたく、英語: Oracle︶とは、神の意を伺う事。また、その時伝えられた言葉。
道具により神の意を推し測る占いに近いものと、トランス状態になったシャーマンの口から伝えられるものとに分けられるが、何かを媒介にする点では同じである。
卜占[編集]
古代中国で行われた亀甲占いが代表的なものである。亀の甲羅や鹿の骨(太ふと占ま)などを焼いて亀裂の出来具合で占った。﹁超自然的現象の顕れ﹂=﹁神の意﹂が抜け落ちて現代の占いに繋がったと考えられる。日本神話の誓約︵うけい︶もこの形である。 増川宏[1]に因れば、トランプのカードやサイコロ等、賭博の道具ほぼ全てが、本来、卜占の道具であったという。また、旧約聖書のサムエル記において、預言者サウルが、﹁ウリム﹂﹁トンミム﹂と呼ばれる物を用いて占う記述がある。託宣[編集]
神懸かりになったシャーマンの口から発せられる言葉。この時一時的にシャーマンの意識は失われ、神が代わりに降りて人格を支配するとされる。ときには神でなく悪霊や動物霊の類が降りることもあるという。古代日本の卑弥呼や旧約聖書の﹁イザヤ書﹂が有名。出典[編集]
- ^ 『賭博』『さいころ』『盤上遊戯』 法政大学出版局