ブックマーク / gendai.media (35)
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前編記事﹃﹁待機老人﹂が激増…老人ホームに入れない﹁認知症患者﹂が﹁精神病院﹂に送り込まれる﹁驚愕の理由﹂﹄では、認知症患者の精神病院への入院が増えている流れや原因などについて解説してきた。続くこの後編記事ではその精神病院内での入院生活などについて引き続き解説していく。 ﹁空いたベッドを埋めたい﹂ 一方で、精神科病院の側には病床が余りがちなことから、空いたベッドを認知症患者で埋めようという思惑もあるようだ。中島氏が解説する。 ﹁もともと精神科病院には、統合失調症の患者が多く入院していました。しかし、近年は薬物療法などで統合失調症の患者でも入院しなくていいケースが増えてきています。仮に入院しても、短期入院の傾向がある。そうすると、精神科病院の病床は空いてしまいます。病院経営のために、認知症の患者を入院させて、病床を埋めようと考えるところがあるのは事実です。入院していれば診療報酬の点数、つまり
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大谷が激怒したワケ ﹁ロサンゼルス・ドジャース﹂で活躍する大谷翔平︵29歳︶から、日本テレビとフジテレビが﹁出禁処分﹂を下されていたことが、週刊現代の取材でわかった。 ﹁日テレとフジは、ドジャースから貸与されている﹃取材パス﹄を凍結されてしまったのです。さらに、大谷選手のマネジメントなどを行っている会社からも、﹃大谷の過去素材を使用しないよう﹄通達された。 これにより、日テレは6月9日放送のスポーツ特番に関しても映像の差し替えを余儀なくされました。局内は蜂の巣をつついたよう騒ぎになっています﹂︵日テレ関係者︶ 日テレとフジは、なぜそこまで大谷を怒らせてしまったのか。 ﹁日テレとフジは先月、大谷選手がロスに12億円の豪邸を購入したことを詳細に報じました。空撮映像や自宅前からのレポート、近所へのインタビューなどワイドショー取材のような映像を流した。まるでお祭り騒ぎでした。 大谷選手はこれらの報
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﹁こいつら殺されても仕方ないよな?﹂暴走する支持者たち…SNSで大絶賛される安芸高田市長・石丸伸二氏﹁人気の正体﹂ いよいよ7月に迫る東京都知事選。すでに立憲民主党の参議院議員である蓮舫氏が名乗りを上げ、現職の小池百合子都知事との一騎打ちになるのではないかとも言われている。 そんな中、中国地方から一人の男が出馬を表明した。広島県安芸高田市の石丸伸二市長だ。旧態依然とした地方議員をことごとく論破する姿が注目を浴び、SNS上では﹁他の議員たちとIQが違い過ぎる﹂などと絶賛の声も多い。 主に石丸氏が出演する市の公式YouTubeチャンネルの登録者数は、自治体では最多の約27万人。歯に衣着せぬ発言はXでも健在で、本人の公式アカウントのフォロワー数は今や約40万人にものぼる。 はたしてその﹁実像﹂とは——。これまで石丸市長の言動をつぶさにウォッチしてきた取材不足氏が、正体を明らかにする。 異例の市長
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医療界を震撼させている﹃脳外科医 竹田くん﹄。そのモデルとなった脳外科医A氏は現在、大阪府の吹田徳洲会病院の救急部門に勤務しており、そこでも﹁デタラメな診療﹂を連発しているという。 ︻﹁指に針を突き刺して…﹂決死の内部告発!﹃脳外科医 竹田くん﹄のモデル医師が大阪で﹁デタラメ診療﹂連発、病院は大混乱︼に続いて、その恐るべき実態と、勤務先病院幹部の直撃取材をお伝えする。 ﹁職員アンケート﹂の結果 昨年の間には、A医師の行状、さらに彼が﹃脳外科医 竹田くん﹄のモデルとなった医師であることは院内に知れ渡っていた。同時期、有志が職員アンケートを実施して院長に提出したほか、A医師の懲戒や退職を求める声も上がっている。 ︿各患者の把握が全くできていない﹀ ︿何度も意見したり報告書を提出してますが、何も状況変わらない﹀ ︿カリウムの急速投与未遂やスタッフへの針刺し事故など今までの医師とは明らかに違う。患
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名門病院の救急部門に、去年やってきた中堅医師。着任からまもなく、現場は大混乱に陥った。その正体が、医療界を激震させている、あの﹁脳外科医﹂だったとは。恐怖の内部告発スクープ。 こんなにひどい医者は初めて ここに、50枚以上に及ぶ文書がある。すべて、同じひとりの医師の行状に関する﹁報告書﹂だ。 ﹁私は長年この病院に勤めていますが、こんなにひどい医者は初めてです。 彼の力量不足とデタラメな処置で、治るはずの患者さんが、命の危機にさらされることが度重なっています。今すぐ医者を辞めてほしい。多くのスタッフが、心の底からそう思っています﹂ 決意を固め取材に応じたのは、大阪府吹田市、万博記念公園近くにある﹁吹田徳洲会病院﹂救急部門のスタッフである。 医療界を揺るがしている﹃脳外科医 竹田くん﹄。兵庫県の赤穂市民病院で起きた連続医療ミスと、それに関与した医師がモデルの﹁ほぼ実話﹂のマンガだ。本誌は3月9
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だれしも死ぬときはあまり苦しまず、人生に満足を感じながら、安らかな心持ちで最期を迎えたいと思っているのではないでしょうか。 私は医師として、多くの患者さんの最期に接する中で、人工呼吸器や透析器で無理やり生かされ、チューブだらけになって、あちこちから出血しながら、悲惨な最期を迎えた人を、少なからず見ました。 望ましい最期を迎える人と、好ましくない亡くなり方をする人のちがいは、どこにあるのでしょう。 *本記事は、久坂部羊﹃人はどう死ぬのか﹄︵講談社現代新書︶を抜粋、編集したものです。 <本日4月27日 今日だけ限定のセール実施中!> 本記事の抜粋元﹃人はどう死ぬのか﹄︵講談社現代新書︶が、 今日限定でKindleで399円で購入できます! 購入はこちらから 人気の死因、一位はがん 死ぬのは仕方ないとして、ではどんな死に方がいいのか。 富士氏のように知らないうちに死ぬのがベストかもしれませんが
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スタジオジブリ鈴木敏夫が語る“3人の監督”の﹁決定的な違い﹂︽宮﨑駿は﹁映画を観ない﹂︾︽押井守は﹁正直者﹂︾︽高畑勲は﹁やってはいけない﹂をやる︾ スタジオジブリの代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫と、日本のアニメーション界を代表する巨匠・押井守──二人が“忖度一切なし”の対談を重ねた記録が﹃鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々﹄(DU BOOKS)として一冊にまとめられ、注目を集めている。映画という芸術の奥深さや、その背景にある人間関係に迫るこの書籍は、日本の映画文化の一端を垣間見ることができる貴重な資料となっている。今回は本書の刊行を記念して、隠れ家﹁れんが屋﹂にて鈴木氏にインタビューを行った。 庵野秀明が語っていたこと ―﹁これだけ世の中にいろんなものが出ちゃったら、今﹃ものを作る﹄っていうのは、映画に限らずあらゆるものがコラージュになる﹂と鈴木さんは本書でお話されています
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相場と比べて格安になった 老朽化マンションの増加にともない、管理組合による行き過ぎた監視体制も問題化している。住民がマンション自治への無関心を続けた結果、いつのまにか組合理事会の権限が強くなりすぎ、それによってトラブルが起きるケースが各地の築古マンションで頻発しているのだ。 住民側は泣き寝入りするしかないケースが大半を占めるなか、それでも﹁異常管理組合﹂を打ち負かした稀有な例もある。 京王線・幡ヶ谷駅︵渋谷区︶から徒歩4分。﹁秀和幡ヶ谷レジデンス﹂は、総戸数298、築約50年の大型分譲マンションだ。 デザイン性の高い外観でファンの多い﹁秀和シリーズ﹂の一つであるうえ、立地も良い。しかし、幡ヶ谷レジデンスは最近まで、付近の相場と比べて格安な価格で取り引きされていた。 その理由は、管理組合の理事会による独裁だ。住民を縛り付ける異常なルールが数多く存在し、不動産価値が下落。幡ヶ谷レジデンスはSN
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﹁手術禁止﹂を言い渡されるも… のちに赤穂市民病院が外部の有識者に依頼してまとめた﹁ガバナンス検証委員会報告書﹂などにもとづき、A医師の関与が疑われる医療事件を時系列順に総覧したのがこちらの図表だ。 報告書や地元紙﹁赤穂民報﹂などの報道によると、A医師はXさんの母を執刀した翌月にも、75歳男性の脳腫瘍の手術、84歳女性の脳梗塞のカテーテル治療を担当したが、ともに術後に重い脳梗塞や脳出血を起こし、亡くなっている。この時点で合計8件もの医療事故に関与していたA医師は、病院から﹁手術・カテーテルなどの侵襲的︵患者の体を傷つける︶治療の中止﹂を指示された。 その後の経緯は、記事の後半でもA医師の主張とともに触れるが、Xさんとその母に訴えられたA医師は、それから1年あまり経った2021年8月に赤穂市民病院を依願退職。ほどなく、前編記事で触れた大阪市の医誠会病院に勤務し始めた。 新たな事件が起きたのは
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中国マネー進出によって相次ぐトラブル 枝をバッサリ刈り取られ、根元に注入された除草剤によって朽ち果てたヒノキは、バタンと大きな音を立て倒れた――。 富士五湖のひとつとして有名な河口湖は、富士山を一望できるとして人気のエリアだ。2023年の年末、この地に別荘を建設中の井上さん︵仮名︶は、目の前の光景を見ながらやり場のない怒りをどこにぶつければいいのか途方に暮れた。 近年、富士山が見渡せる観光地では、中国資本によるホテルや旅館の買収が加速度的に進んでいるが、地域住民は様々なトラブルに巻き込まれている。 トラブルの原因の多くは、中国人オーナーが日本の常識を無視して大陸の感覚で物事を強引に進めることだ。前出の井上さんの悩みの種も中国人オーナーによる非常識な行動だった。井上さんはほとほと困り顔で経緯について説明する。
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5人衆の処分を﹁穏便に﹂と麻生に ﹁やっぱりうちは森派だったんだなぁ﹂ そうつぶやくのは、安倍派︵清和政策研究会︶所属の衆議院議員のひとりだ。 東京地検特捜部が手がけた安倍派のパーティー裏金事件では、池田佳隆被告が逮捕され、大野泰正参議院議員は在宅起訴、谷川弥一前衆議院議員が略式起訴と、3人の議員が立件された。さらに安倍派の会計責任者までもが在宅起訴となり、裁判で裁かれることになった。 立件は逃れたものの、安倍派の﹁5人衆﹂と呼ばれる幹部全員が裏金を受領しており、岸田文雄首相や茂木敏允幹事長は安倍派に﹁責任﹂を求めるいま、安倍派は派閥解散だけでは済みそうもない。 ここで動き出したのが、安倍派の﹁影のオーナー﹂とも目される森喜朗元首相だ。麻生太郎副総裁や茂木幹事長と相次いで会談し、5人衆の処分について﹁穏便に﹂と求めているという。5人衆は、萩生田光一前政調会長が約2728万円、世耕弘成前参
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﹁バレると安倍総理に傷がつくと﹂ 年も終わろうとしていた2023年12月27日から29日にかけて、静かになるはずの永田町が一気に騒然となった。自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件で、東京地検特捜部は、27日に池田佳隆衆院議員、28日、29日には大野泰正参院議員の議員会館の部屋、地元事務所などを﹁急襲﹂して家宅捜索。28日には衆議院議員の柿沢未途容疑者やその秘書らを公職選挙法違反で逮捕した。年末年始関係なく﹁安倍派5人衆﹂をはじめとする幹部議員がぞくぞく事情聴取を受けている。 ﹁これほど大嵐のような年末を迎えるのは、議員生活でもはじめてだよ。しかし安倍派は、いずれ大分裂になり、とんでもないことになるだろうな……﹂ 岸田首相に近い自民党幹部は、現代ビジネスの取材に対し、天を見上げてこう答えた。安倍派の事件では、すでに派閥事務所にガサが入った。大野氏は5000万円超、池田氏は4000万円超の
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﹁大人は毎朝、新聞を読むのが当たり前﹂そんな時代はもう、とっくに過ぎ去ってしまった。70代の8割がスマホを持つ世の中で、巨体を維持できなくなった彼らは、どこへ向かおうとしているのか。 退職者に﹁戻ってこないか﹂ ﹁読売はいまだに体育会系の社風で﹃辞めるヤツは、ついてこれないから辞めるんだ﹄と、退職者が出たら悪口を言うのが習いでした。ところが最近は、そんなことを言っていられないほどの勢いで辞める人が増えている。東京本社では自分も含めて同期の3分の1ほどが辞めました。 今年は記者だけでなく、購読者データやデジタル広告を管理する新社内システム﹃yomiuri ONE﹄の開発リーダーを務めた、デジタル部門のエースTさんが辞めて広告系の会社に移り、激震が走っています。まだ読売の看板を信奉している役員連中は、激怒していたようですが﹂ こう明かすのは、最近読売新聞を退職した30代の記者だ。﹁マスコミ界の
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NHKBSの人気番組﹃cool japan﹄の司会者として、世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。世界の人々が日本を体験して感じた﹁クール!﹂と﹁クール?﹂と﹁クレイジー!﹂ これを知れば、日本がもっと楽しくなる! *本記事は鴻上 尚史﹃クール・ジャパン!?外国人が見たニッポン﹄︵講談社現代新書︶の内容を一部抜粋・再編集したものです。 外国人は日本のトイレに驚く 二〇〇九年一〇月に放送した一〇〇回記念番組の時に、世界各国一〇〇人の外国人にアンケートを取りました。それまで、番組で取り上げたもので、これはクールだと思ったものをあげてもらったのです。その中のベスト20は次のようなものでした。 一位は﹁洗浄器付き便座﹂でした。 前述しましたが、﹁体験前は無意味で過剰なことだと思っていた﹂というレベルから、﹁実際に体験してみると、その快適さに驚く﹂というギャップ
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NHKBSの人気番組﹃cool japan﹄の司会者として、世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。世界の人々が日本を体験して感じた﹁クール!﹂と﹁クール?﹂と﹁クレイジー!﹂ これを知れば、日本がもっと楽しくなる! *本記事は鴻上 尚史﹃クール・ジャパン!?外国人が見たニッポン﹄︵講談社現代新書︶の内容を一部抜粋・再編集したものです。 大阪人は日本人ではない? 一三位は﹁大阪人の気質﹂です。 番組でこういう特集を組んだのです。それは、外国人の中から、﹁どうも大阪人は、私たちがイメージしている日本人と違う﹂という声が聞こえてきたからです。 内気で、恥ずかしがり屋で、奥ゆかしい、思ったことをなかなか口にしない、という日本人のイメージと、どうも大阪人は合わないと言うのです︵僕が言ってるんじゃないですよ。番組に出た、多くの外国人が口を揃えて言っているのです︶。
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一番罪深いのは… 故・ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐり、大手企業によるジャニーズ所属タレントの広告起用見送りが続いている問題。 前編記事﹃﹁日本のメディアは問題に蓋をして、事が起こってから白々しく報じる体質だと理解しておくべき﹂...ジャニーズ問題に20年以上前から﹁NO﹂を示してきた企業経営者の見識﹄でも紹介したように、ネスレ日本元社長の高岡浩三氏が自身のSNSで﹁今更、ジャニーズ事務所のタレントと契約しないという大手クライアントこそ、この手の問題を知っていたはずだし、知らなかったとしたら恥ずべきことだ﹂と指摘したことが話題になっている。 踏み込んだ発言に込められた思いとは何か。高岡氏に話を聞いた。 ―踏み込んだ発言でした。こうした内容を投稿した思いについて伺いたい。 外資系の場合、広告は工場建設といった大型投資と同じぐらい重要視されていて、社長案件なんです。それゆえタレントさん
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ライドシェアに猛反発する日本 日本の発展性に危機感を覚えるのがライドシェアへの反発だ。一般ドライバーが自家用車を使って有償で他人を送迎するライドシェアは、いまや海外では当たり前に普及している。 しかし、日本ではその案が出るや、自民党の議員連盟で反対意見が相次ぎ、タクシー業界も反発。懸念を前面に出して利便性の革新を止める理由は、この30年、日本経済を停滞させた既得権益のせいだが、その社会構造のままなら、日本がもう先進国の体を成していないとすら思う。 すでにグラブ︵GRAB︶や、エア・アジア・ライドが普及しているマレーシアに5年間、住んだ。そこで﹁日本の方が利便性で劣る﹂と感じるのが、このライドシェアである。車を買わないまま使い続けてきて、いま日常生活でなくてならない存在になっている。 扱い方は簡単。スマートフォンのアプリでGPSによる現在地から目的地を設定すると、まず値段が表示される。日本の
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新型コロナ騒動が落ち着きを見せ、ふたたび盛り上がり始めた海外旅行。あなたはパスポートの﹁残存有効期間﹂をご存じだろうか? ﹁残存有効期間﹂とは、パスポートの有効期限が切れるまでの残り日数のこと。日数が足りないと、入国できない国もあるから注意が必要だ。うっかりではすまされない、この﹁残存有効期間﹂について、経営コンサルタントの竹内謙礼氏が解説する。 空港で告げられた思いもよらない言葉 今年の夏、知人の20代のAさんは、彼氏と二人でバリ島に行く計画を立てた。彼氏がエアチケットとホテルをネットで予約し、その間、二人で服を買いに行ったり、ガイドブックで遊びの計画を立てたりして、旅行のテンションを少しずつ上げて行った。 そして出発当日、スーツケースを抱えて、張り切って二人で羽田空港に向かった。 空港でポケットWi-Fiを借り、ネックピローを首に巻き付け、いざ出発と、航空会社のカウンターへ。スーツケー
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手続き上の問題が続出するマイナンバーだが、個人情報が漏れさえしなければ…という向きもあった。ところがそれは淡い願望に過ぎなかった。前編記事﹃中国にマイナンバーと年金情報が﹁大量流出﹂していた…厚労省が隠蔽し続ける﹁不祥事﹂の全容﹄では、日本年金機構の委託業者から中国のネット上に個人情報が流出した経緯、それを隠そうとする日本年金機構や厚生労働省の対応の顛末を報じた。彼らが隠していることを、本記事でさらに浮き彫りにしよう。 岩瀬達哉︵いわせ・たつや︶/'55年、和歌山県生まれ。'04年、﹃年金大崩壊﹄﹃年金の悲劇﹄で講談社ノンフィクションを受賞。著書に﹃新聞が面白くない理由﹄﹃裁判官も人である 良心と組織の狭間で﹄﹃キツネ目 グリコ森永事件全真相﹄︵いずれも講談社刊︶ほか多数 理事長のウソ まさか、国会で堂々と嘘を述べるなど、誰も想像すらできない。個人情報の流出をなかったことにしたかった、機構
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官僚が嘘をついても驚かない時代になってしまった。だが、膨大な数の個人情報が中国に流出した大事件を、彼らは巧妙に隠蔽している。審議会の中で、外で、取材を重ねた筆者がすべてを明かそう。 岩瀬達哉︵いわせ・たつや︶/'55年、和歌山県生まれ。'04年、﹃年金大崩壊﹄﹃年金の悲劇﹄で講談社ノンフィクションを受賞。著書に﹃新聞が面白くない理由﹄﹃裁判官も人である 良心と組織の狭間で﹄﹃キツネ目 グリコ森永事件全真相﹄︵いずれも講談社刊︶ほか多数 隠蔽され続ける不祥事 ﹁改正マイナンバー法﹂が成立した6月2日以降も、マイナンバーカードをめぐるトラブルが、立て続けに公表されている。 健康保険証と一体化した﹁マイナ保険証﹂に、他人のマイナンバーが登録されていたり、マイナンバーと紐づけた公金受取口座が、他人や家族名義だったケース。 さらには他人の年金の記録が紐づけられ、個人情報が漏洩していたほか、別人の顔写
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