公正世界仮説︵こうせいせかいかせつ、just-world hypothesis︶または公正世界誤謬︵こうせいせかいごびゅう、just-world fallacy︶とは、人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである、と考える認知バイアス、もしくは思い込みである。また、この世界は公正世界である、という信念を公正世界信念︵belief in a just world︶という。公正世界仮説は社会心理学者によって広く研究されてきており、メルビン・J・ラーナー︵英語版︶が1960年代初頭に行った研究が嚆矢とされる[1]。以来、様々な状況下や文化圏における、公正世界仮説に基づく行動予測の検証が行われ、それによって公正世界信念の理論的な理解の明確化と拡張が行なわれてきた[2]。 概要[編集] ﹁公正世界﹂であるこの世界においては、全ての正義は最終的には報われ、全ての罪は最終的には罰せられる、と考える