「二郎全店分類器」きっかけでヤフーに 二郎の識別技術を不正検知に応用 機会あれば博多ラーメンでも インターネットオークションの悩みの一つは、偽物をつかまされることではないでしょうか……。この難しい問題を解決するため、瞬時に偽物か本物かを見抜くAIが登場しました。最先端の技術開発の裏には、大盛りの麺や肉、濃厚な味で熱狂的なファンがいる「ラーメン二郎」の存在があったそうです。ネットオークション最大手の「ヤフオク!」を運営するヤフー株式会社を取材しました。(朝日新聞西部報道センター記者・竹野内崇宏) 1千万件以上のデータを学習 常時6千万件超の出品を抱えるヤフオク。運営上、重要な業務のひとつが偽ブランド品などの出品を見抜いて排除することです。 利用者からの通報などを端緒にしながら、24時間365日、コンピューターの自動検出と人の目でパトロールしてきました。偽物だと見抜けば出品情報を削除し、資格停
苦手な音を防ぐ「保護具」 音の洪水……脳が疲れる マークの理解「早く広まって」 昨年秋以降、街中ではあまり見慣れないシンボルマークがネット上で拡散しています。投稿されているのは標識などの製作会社が作ったうさぎのマーク。見た目では理解されにくい「ある障害」を持つ少年が、周りから心無い言葉を受けたのがきっかけでした。手がけた社長は「『マーク屋』として解決すべき役目を感じた」と言います。ツイッターによって生まれたムーブメントから、障害者を示す「マーク」について考えてみました。 苦手な音を防ぐ「保護具」 ツイッターで話題になっているのは、苦手な音を防ぐためのイヤーマフなど、聴覚過敏対策の「保護具」を表した「聴覚過敏保護用シンボルマーク」。作ったのは、大阪市北区で標識や銘板などを手がける会社「石井マーク」です。 聴覚過敏とは、会話をしている相手の声と周囲の環境音が同じ大きさで聞こえてしまったり、とて
「日本人に管理されている」 来日を後悔?「とんでもない」 もし、あなただったら? この10月、全世界で30万人を雇う日本有数のグローバル企業、日立製作所から解雇通告を受けたフィリピン人技能実習生が、労働組合に入って団体交渉に打って出ました。賃金補償の獲得が第一の目的でしたが、背景には実習内容への強い不満がありました。この数カ月、多くの実習生を取材してきて感じたのは、厳しい生活の中でも、なんとか明るく過ごそうとするたくましさでした。(朝日新聞名古屋報道センター記者・前川浩之) 「日本人に管理されている」 団交に訴えて出たのは、新幹線や英国の高速鉄道車両などを作る日立の笠戸事業所(山口県下松市)で働く実習生たちです。工場には約270人のフィリピン人実習生がいて、全従業員約1800人の約15%を占めています。 途上国の若者に日本の技術を伝えようというのが「技能実習制度」ですが、人手不足の業界を支
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