フィリピン南部で過激派組織IS=イスラミックステートを支持する武装勢力と治安部隊の間で激しい戦闘が続く中、フィリピンとインドネシア、それにマレーシアの3か国は戦闘に参加するIS支持者の流入を防ぐため、周辺海域での艦艇によるパトロールを開始し警戒を強めています。 武装勢力にはインドネシアからおよそ40人が参加していることが確認されるなど、国外からのIS支持者の流入が問題になっています。 IS支持者の多くは船を使ってフィリピン南部に密入国していると見られることから、フィリピンとインドネシア、それにマレーシアの3か国は19日から艦艇を使って周辺海域で合同のパトロールを開始しました。 3か国の国防相や軍の司令官が参加して行われた式典で、マレーシアのヒシャムディン国防相は「ISを一歩たりともわれわれの海に入らせないという明確なメッセージをここに打ち出す」と述べ、合同パトロールの意義を強調しました。
フィリピン南部ミンダナオ島のマラウィ市庁舎近くで、イスラム過激派の潜伏場所への襲撃を準備するフィリピン警察の特殊部隊(2017年5月28日撮影)。(c)AFP/TED ALJIBE 【6月3日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の脅威に対抗するために、フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島沖の海域で今月から、同国とマレーシア、インドネシアの3か国が合同パトロールを開始する。マレーシアのヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)国防相が3日、明らかにした。 フィリピン軍がミンダナオ島のマラウィ(Marawi)を2週間近く前に襲撃したISの関連組織を自称する武装勢力と戦闘を続ける中、シンガポールで開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ、Shangri-La Dialogue)に出席中のヒシャムディン国防相は、合同パトロールに
アジアでの勢力拡大を狙うテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)が、迫害を受けてミャンマー(ビルマ)を脱出しているイスラム系少数民族ロヒンギャ族を戦闘員に勧誘し、訓練しているという。 この数年でミャンマーを脱出したロヒンギャ族は最大10万人に上り、兵力増強をもくろむISISの格好の標的になっているとの懸念が高まっている。彼らの目指す地が、ISISが人員募集を活発に行っているマレーシアやインドネシアであればなおさらだ。 現在、シリアとイラクでISISメンバーとして戦闘に加わっているインドネシア人は約700人、マレーシア人は約200人だ。シンガポールのリー首相は先週、「東南アジアはISISにとって重要な人材勧誘の場になっている。インドネシア人とマレーシア人のISIS戦闘員は多く、彼らだけで一部隊をつくっている」と語った。伝えられるところでは、この部隊はカティバ・ヌサンタラと呼ばれている
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