在京各紙の13日付朝刊をチェックして驚いた。安倍晋三首相が自らの進退にまで言及した答弁が、ほとんど取り上げられていなかったからだ。12日の衆院予算委員会で、民主党の緒方林太郎氏が拉致問題をめぐり、﹁首相は拉致を使ってのし上がった男か﹂と質問した件に関してである。 首相、誰より熱心に緒方氏は、拉致被害者の蓮池薫氏の兄で家族会元事務局長の蓮池透氏︵後に家族会を離脱︶の安倍首相らを批判した著書を論拠に、首相は拉致問題を政治利用してきたのかと執拗にただした。首相はこれに対し﹁私が言っていることが真実であることに︵議員︶バッジをかける﹂と強く否定していた。 詳しいやりとりについては、13日付産経新聞で報じているため省く。ただ、20年以上前から拉致問題に誰よりも熱心に取り組んできた安倍首相に対し、緒方氏はよくもこんな露骨なレッテル貼りのような質問ができるものだとあきれた。 ﹁︵緒方氏は︶何も分からない
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