旧陸軍知覧飛行場跡のある鹿児島県南九州市が、アウシュビッツ強制収容所跡のあるポーランド南部のオシフィエンチム市と9月に予定していた友好交流協定の締結を中止した。特攻隊員の遺族らから反対意見が相次いで寄せられたため、混乱を避けるため断念したという。 特攻隊関連資料の収集や公開を進める南九州市は、連携して戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていこうと、オシフィエンチム市と協定を結ぶ方針を決定。9月21日に同市のアルベルト・バルトッシュ市長を南九州市に招き、締結式を行う予定だった。 ところが、協定締結の方針が報じられた今月中旬から、市に対し「ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の象徴であるアウシュビッツと特攻が同質のものとして受け止められかねない」といった反対意見が、電話やメールなどで、遺族からも含め計百数十件寄せられた。 このため市は27日、「このま… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続
日米で20万人超の犠牲者を出した沖縄戦終結から70年を迎えた23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園はカラリと晴れ渡った。公園内の仮設テントで営まれた沖縄全戦没者追悼式に出席した首相の安倍晋三は神妙な面持ちで哀悼の意を表した。 「先の大戦でここ沖縄の地は国内最大の地上戦の場となりました。平穏な暮らしは修羅の巷と変じ、豊かな海と緑は破壊され、20万人もの尊い命が失われました。全国民とともに、この地に倒れた人々の流した血や涙に思いを致し、胸に迫り来る悲痛の念とともに静かに頭を垂れたい」 時折、「さっさと帰れ」「嘘を言うな」と罵声が飛んだが、あいさつを終えると大きな拍手がわいた。 これに先立ち、登壇した沖縄県知事の翁長(おなが)雄志(たけし)は弔意もそこそこにこう語った。 「そもそも普天間飛行場の固定化は許されず『嫌なら代替案を出しなさい』との考えは到底県民に許容できるものではありません。普天間移設の
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