学校法人﹁加計学園﹂︵岡山市︶が運営する岡山理科大獣医学部︵愛媛県今治市︶で、四国4県の受験生の特待枠﹁四国入学枠︵四国枠︶﹂の2020年度合格者がゼロとなった。開学の目玉として﹁最大20人﹂を募集し、PRに努めてきたが、合格者は開学時の18年度が4人、19年度は1人。同学部全体の志願者は増える一方、四国枠を志願する受験生は3年間で計16人と伸び悩みが目立つ。 ﹁四国枠﹂は四国4県の高校出身者が対象で、年間100万円の授業料支払いを6年間猶予する。卒業後、四国で5年間続けて獣医師として勤めた場合は返済が免除される。特別推薦入試︵専願制︶とセンター試験利用︵併願制︶のうち、成績上位者の計20人︵特別推薦16人、センター試験4人︶以内が対象になる。特別推薦では調査書の評定平均値が4・3以上という条件もある。