田原俊彦という芸能人を読み解くと、そこには日本人の根源的な性質が透けて見えてくる。 そう言うと、﹁何を大げさな﹂という意見が大半を占めるに違いない。 ﹁田原俊彦=歌が下手﹂と未だに揶揄されることが多い。デビュー当時の印象があまりに強烈だったためだろう。 それは一方で、愚直に生で歌うことにこだわった結果でもある。 正直なところ、現在口パクで歌番組に出演している歌手もいると聞く。私の知る範囲では、ライブを口パクで乗り切る歌手もいるというから、空いた口が塞がらない。 だが、田原俊彦はアイドル時代から現在に至るまで、生歌で通している。 ﹁生歌で歌うなんて当たり前じゃないか﹂ こう思われるだろう。そう、当たり前なのだ。 だが、芸能界では、その当たり前のことを貫き通すのが難しい。 周りが口パクで歌っていれば、自分が生歌で歌うことがバカバカしくなる。人間の心情として、当然だろう。人間はできれば楽をし
![なぜ、日本人は田原俊彦を評価しないのか? 「アピール社会」への警鐘を鳴らせ! – ガジェット通信](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7e8bd79fc898079713075f852a5cb8c3dcd163a2/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fget.nifty.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2014%2F04%2Fgetnews013.jpg)