以下の記事はブログメディア、TokyoDevにて公開されている﹃The rise and fall of D&D in Japan﹄の元になった原稿です。 日本在住の英語話者向け記事として﹁日本におけるD&Dの歴史﹂をまとめてほしいという依頼を受けたため、刊行されていたり、自分が立場上知り得た情報に基づいて日本のD&Dの歴史と展開を追いました。 英語版の記事は、編集部の協力により、この記事からディテール部分を大幅にカットしてD&Dの興亡と現状、影響をシンプルにまとめたものとなっています。 1985年、﹃ダンジョンズ&ドラゴンズ﹄︵以下D&D︶は日本で爆発的なヒットを記録し、日本語版﹃ベーシックルールセット﹄は発売された年だけで10万部を売り上げた。翌年にはゲーム雑誌﹃コンプティーク﹄にてD&Dのセッションの様子を読み物とした記事、﹃D&D誌上ライブ ロードス島戦記﹄が掲載された。この記事を