だってそれ、結局﹁神様のやったこと﹂にしてないか…? 量子力学で﹁高名な物理学者﹂の言葉に噛みついた﹁生化学者のこだわり﹂ ﹁地球最初の生命はRNAワールドから生まれた﹂ 圧倒的人気を誇るこのシナリオには、困った問題があります。生命が存在しない原始の地球でRNAの材料が正しくつながり﹁完成品﹂となる確率は、かぎりなくゼロに近いのです。ならば、生命はなぜできたのでしょうか? この難題を﹁神の仕業﹂とせず合理的に考えるために、著者が提唱するのが﹁生命起源﹂のセカンド・オピニオン。そのスリリングな解釈をわかりやすくまとめたのが、アストロバイオロジーの第一人者として知られる小林憲正氏の﹃生命と非生命のあいだ﹄です。本書からの読みどころを、数回にわたってご紹介しています。 ダーウィンの進化論がきっかけになって始まった﹁生命の起源﹂に対する探究は、地球外に起源を求めた﹁パンスペルミア説﹂が登場しました
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