短期連載﹁発電の仕組み﹂ なぜなぜ太陽光発電、電力が生まれる理由 ︵第1回︶ なぜなぜ風力発電、生まれ変わる古代の技術︵第2回︶ なぜなぜ燃料電池、実は﹁電池﹂ではないのでは? ︵第4回︶ なぜなぜ海洋温度差発電、なぜ静止した海水で発電できるのか ︵第5回︶ ﹁火力発電﹂と﹁地熱発電﹂はいずれも高温の水蒸気を利用して巨大なタービンを直接回転させ、発電機を回して電力を得ている。まずは比較的単純な地熱発電から説明する。 地熱発電が単純だというのは、何かを燃やして水蒸気を得るのではなく、天然に存在する水蒸気を利用して発電するという意味だ。発電所に必要な機器が単純だという意味ではない。地熱発電は機器の性能を高めたとしても立地が悪ければ使い物にならないという難しさがある。 地熱発電に必要なのは発電に適する高温の水蒸気が大量に連続して長期間得られる立地だ︵図1︶。このため、単なる火山やマグマは地熱発電
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