たかの・けんいち/日本の大手銀行でファンドマネージャー、組合書記長などを経験した後にコンサルタントに転身。マーサージャパン取締役、ヘイ コンサルティンググループ日本代表などを経て、2019年よりコーン・フェリー・ジャパン会長を務め、現職。神戸大学経済学部卒業、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス︵MSc︶修了、シカゴ大学ビジネススクール︵MBA︶修了。著書に﹃カリスマ経営者の名著を読む﹄︵日経BPマーケティング︶などがある。 ヘイ・グループのグローバル人事・組織革新 経営学者のジェームズ・アベグレンが、著書﹃日本の経営﹄の中で、日本企業の特徴として終身雇用、年功序列、企業内組合を挙げたのは1958年のことである。以来50年、功罪の判断はさておくとして、この﹁日本的経営システム﹂は今、様々な側面で制度疲労を起こしている。この制度疲労を改革するにはどうしたらよいか。今連載では、人事・組織に特