Published 2024/04/21 21:01 (JST) Updated 2024/04/22 08:16 (JST) 元号﹁令和﹂を巡り、当時の安倍政権で首相秘書官を務めた今井尚哉氏が2019年4月1日の発表前、元号選定の実務を担う事務方とは別に、国書︵日本古典︶由来の元号案﹁佳桜﹂など3案を安倍晋三首相に独自に提示していたことが21日、政府関係者への取材で分かった。発表前に政府の事務方内で漢籍︵中国古典︶由来の﹁万和﹂が﹁平成﹂に代わる元号として最も有力視されていたことも判明。発表から5年を経て終盤の詳細な選定過程が明らかになった。 関係者によると、杉田和博官房副長官︵当時︶をトップとする事務方が複数の専門家に依頼して得た﹁英弘﹂﹁広至﹂﹁久化﹂﹁万和﹂﹁万保﹂の5案のうち、石川忠久二松学舎大元学長︵故人︶が﹁史記﹂を典拠として考案した万和が有力とされた。ただ安倍氏は、国書では