Published 2017/04/29 00:00 (JST) Updated 2018/12/10 13:26 (JST) ﹁おからを買ったり、コッペパンやトマトをかじったりして耐えた﹂と、自身の若い時の困窮を語る東京経済大名誉教授の色川大吉さん=山梨県北杜市︵撮影・堀誠︶4年前の春、安倍晋三首相は、現行憲法について﹁進駐軍が作った﹂﹁私たち自身の手で憲法を作るという精神こそが、新しい時代を切り開く﹂などと発言、改憲への意欲を強く示した。 これに対して、東京経済大名誉教授の色川大吉さん︵91︶は﹁押し付け憲法というのは、歴史的にも、まったく事実ではない﹂と反論する。 敗戦直後の1945年12月、連合国軍総司令部︵GHQ︶民政局の法律家マイロ・ラウエル中佐らは、日本の学者や評論家で構成する﹁憲法研究会﹂が発表した﹁憲法草案要綱﹂を高く評価、直ちに英訳するなど現行憲法の土台としたからだ。