田野大輔に関するakakiTysqeのブックマーク (8)
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田野大輔︵コーナン大学︶ 増え続ける本との闘い研究者、とくに人文系の研究者で蔵書の管理に頭を悩ませていない者はいないだろう。かくいう筆者もその一人で、最近まで増え続ける蔵書への対処に手を焼いていた。気づけば自宅も研究室も大量の本で埋め尽くされ、本棚からあふれ出した本がいたるところに積み上がっている。毎年何十万円も本を買うわけだから、考えてみれば当たり前なのだが、さりとて本は仕事道具なので、購入を控えるわけにもいかない。何かいい解決策はないかと考えあぐねているうちに、洪水のように押し寄せる本の濁流は勢いを増して床にまで進出してくる。 部屋中が大量の本であふれ返るようになると、仕事の能率にも影響してくる。研究者はたえず本を参照しながら原稿を書いているのだが、いざ参照しようにも目的の本がどこにあるのかわからない。いたるところに積み上がった山のなかから探し出すのが面倒なので、持っているはずの本でも
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ファシズムの教室 なぜ集団は暴走するのか ﹇著﹈田野大輔 白シャツをジーンズにインした200人以上の若い男女が整列し、﹁ハイル、タノ!﹂と叫ぶ。胸には変なマークが描かれたガムテープを全員がつけている。場所は大学の構内。彼らはいちゃつくカップルを取り囲み、﹁リア充爆発しろ!﹂と大声で責め立てる……。 どう見ても異様だし、不快ともいえる光景だ。しかしこれは、﹁ファシズムの体験学習﹂というタイトルの授業の一環なのだ。本書では、この授業をつくりあげた著者が、授業の意図と工夫と効果、ファシズムの過去と現在について、詳細な説明を繰り広げている。 ファシズムの核にあるのは、強大な権力を握った独裁者が人々を無理やり従わせる恐怖政治ではない、と著者は述べる。確かにヒトラーのような権力者は存在するが、ファシズムに不可欠なのは、支配される側からの積極的な、時に熱狂的な支持なのである。 なぜ人々は支持するのか。命
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