結論から言うと、小池氏のアラビア語は﹁ハチャメチャ﹂である。一緒に動画を見てもらったロンドン在住のエジプト人ジャーナリスト︵1980年代にカイロ大学の英語科を卒業︶の感想は﹁これはStreet Arabic。エジプトで生活したかもしれないが、大学で学んだ人のアラビア語では絶対にない。日本で6か月やった程度のレベル﹂。 本来は格調高く、美しい正則アラビア語 説明の前提としてアラビア語には2種類あることを憶えておいて頂きたい。一つは正則アラビア語︵フスハー︶という格調高く美しい万古不変の言葉で、アラビア語圏で普遍的に通じる。コーラン、政治家の演説、テレビのニュース番組などは正則アラビア語である。本、雑誌、手紙、大学の試験の答案など、アラビア語が文字で書かれる場合は、すべて正則アラビア語を用いる。したがってアラビア語圏の大学を卒業するためには、正則アラビア語の会話、読み書きに堪能でなくてはならな