パナマ運河が拡張され、6月26日に開通する。それがどんな恩恵をもたらすのか、パナマ市の魚市場で働く人たちの意見は分かれている。ある人は、政府の資金が増え、うだるように暑い自分たちの職場に空調設備が入ることを楽しみにしている。ある人は一本指で自分の首を切るまねをして、﹁国民は何の恩恵も受けられない﹂と言う。 今回の拡張をパナマにおける﹁最も大きな機会﹂と呼ぶ人もいる。この3つ目の意見は、政府の収益については間違いなく言えることだ。パナマ政府がパナマ運河庁︵PCA︶から毎年受け取る収入は、2021年には約20億ドル︵約2100億円︶に倍増すると見込まれている。パナマは自国の地の利を収益に結びつける方法をよく心得ている。 運河の両端︵太平洋側と大西洋側︶には新たな巨大閘門が建設され、水路の幅と深さが拡張された。これには50億ドル︵約5200億円︶が投じられた。この拡張によりACPは大型船の通航料
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