ブックマーク / www.refugee.or.jp (3)
-
東北地方の農村地域や沿岸部には、いわゆる﹁結婚難﹂や﹁嫁不足﹂を背景として、行政や事業者の仲介で日本人男性と結婚した外国人女性たちが数多く住んでいる。1980年代ごろに始まった動きで、中国、韓国、フィリピン出身の女性が大半を占める。 ときに日本語がままならない状態で結婚を決断し、都市部ではなく外国人の少ない地域にたった一人で飛び込んだ女性たち。彼女たちはどんな理由で日本で暮らすことを選び、その後どんな人生を送ってきたのだろう。 結婚生活はどうだったか。夫の両親や親族との関係はどうだっただろう。仕事のこと、子どものこと、お金のこと、地域のこと。東北各地に移住した女性たちはどんな経験をし、どんな時間を過ごしてきたのだろうか。 近年、結婚移住で新たに東北に来る女性の数は減少傾向にあり、日本で今も暮らす女性たちは徐々に高齢化している。各地に散らばったその存在は見えづらく、社会的な関心も必ずしも大き
-
東京メトロの広告や人気テレビシリーズ﹃孤独のグルメ﹄にも登場するシャン民族料理の有名店﹁ノングインレイ︵NONG INLAY︶﹂︵東京・高田馬場︶。 だが、現在72歳のオーナー、ハンウォンチャイ・スティップさんが日本で暮らすことになった理由までよく知る人は多くないかもしれない――。それは、冷戦下に大国間の代理戦争の現場ともなった﹁ラオス内戦﹂だった。 ベトナム戦争の影に隠れてあまり知られていないが、ラオスは﹁史上最も空爆された国﹂とも言われ、当時の米軍によって2億6000万発もの爆弾が投下されたという。ラオス内戦はベトナム戦争と同じ1975年に終結し、左派のパテート・ラオが勝利、アメリカが支援した王政側の敗北に終わった。 そんなラオス内戦にスティップさんはどう関わっていたか。実は、米軍やCIAの通訳として従事していたのだ。それは彼にとって﹁内戦の終結︵敗北︶﹂が自らの﹁命の危機﹂であったこ
-
新大久保は﹁韓流だけじゃない﹂ 韓流の街というイメージが強い新大久保。しかし、駅から一歩出ればもっと﹁複雑﹂であることに気づく。行き交う人たちの出身国は2〜3ヶ国では済まなさそうだ。 街頭の看板も日本語、韓国語、英語に加えて、ネパール語やベンガル語らしきものが並んでいる。色やデザインも独特だ。 驚いたのは、駅構内の多言語アナウンス。なんと24ヶ国語で、﹁事故防止のために、階段や通路は右側を歩いてください。階段は止まらずに進んでください﹂と流れている。駅構内の様子を実際に音声付きの動画で撮影してきたので一度聞いてみてほしい。 ︻動画︼新大久保駅のアナウンス︵クリックして再生︶ この多言語アナウンスは2015年に始まったという。前代未聞の24ヶ国語アナウンスを導入した当時の駅長、阿部久志さんに、取り組みのきっかけや狙いについて話を聞いてみた。 阿部久志さん。JR新大久保駅の前駅長︵2012-2
-
1