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現代のスポーツ運動生理学は、トレーニングによって効果的に筋肉を肥大させるためには「自分を追い込み、総負荷量を増やせ」と言います。 これまで筋肉を肥大させるためには、高強度のトレーニングを行うことが推奨されてきました。これは高い運動強度によって、多くの運動単位を動員できるためです。しかし、筋肉を構成する筋タンパク質の合成作用が計測できるようになると、運動強度に対する新しい考え方が報告されるようになりました。 そこで明らかになったことは「筋タンパク質の合成作用は、運動強度と運動回数をかけ合わせた総負荷量(training volume)に応じて増大する」というものでした。 筋タンパク質の合成作用=トレーニングの総負荷量(運動強度 × 運動回数) これは低強度であっても疲労困憊まで運動回数を高めて総負荷量を増やすことで、高強度と同じかそれ以上の筋タンパク質の合成作用が得られるということを示してい
「たとえ1日や2日でも、運動を休んでしまうと、そのぶんを翌日に取り返すのは難しくなる」とよく言われます。米紙「New York Times」によると、これはモチベーションだけの問題ではないそうです。ほかにもさまざまな要因があって、どれをとっても「運動を続けるには日々の積み重ねが大事」という結論になるのだとか。欠かさず運動を続けることが大切なのは、何日も続けてさぼってしまうと健康への効果が台無しになってしまうからです。せっかく増えていた基礎代謝が元に戻り、何日も続いてしまうとモチベーションや根気にも影響し、けがの危険性も高まるそうです。 連続して何日も運動をさぼってしまうと、根気も少しずつ失われます。残念ながら、モチベーションにおいても同様です。さまざまな研究の積み重ねから明らかになった「運動を続けられる主な理由」は、「前の日やその前の日に運動して頑張ったのが楽しかったから」「運動をしたあと
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