資本力が少ない企業の場合、大物ねらいよりは小さくても確実に勝つことをめざします。大物ねらいで失敗すると、再起不能になるからです。 ︵1︶の全額をどちらかにかけるのは無謀です。︵2︶の5回に分ける、︵3︶の小刻みにかけるのが賢明です。あえてリスクを避けるという意味で、︵4︶のかけないという選択肢も一案です。正答例は︵2︶︵3︶︵4︶です。※自称ギャンブラーは︵1︶も可。 解説‥弱者の戦略と強者の戦略 ランチェスター戦略は、イギリスが発祥で、日本の故田岡信夫氏が完成させた戦略理論です。ランチェスター戦略では、業界2位以下の企業を弱者とし、5つの法則﹁局地戦﹂﹁一点集中﹂﹁一騎打ち﹂﹁接近戦﹂﹁陽動作戦﹂を基本原則として戦うことを推奨しています。1つめの局地戦は、市場を﹁限られた地域、限られた範囲﹂とします。範囲が狭いと経営資源を集中できるから、弱者でも有利に戦えます。2つめは、一点集中です。
![その12 小さく稼ぐか、大きく稼ぐか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8047a911edd3fd27fb3dc58b59028b00c644cdb4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fbizid%2Farticles%2F0809%2F16%2Fst_1min06.jpg)