以前はちまたにあふれていたフリーペーパー、フリーマガジン。広告費の減少でかつての勢いが薄れつつある中、“一芸”を売りにしたフリーの媒体が話題となっている。地域の詳細な地図や、新聞折り込みの特売チラシなど、これまでなら独立した媒体にはならなかったコンテンツで、業界関係者も新たな動きとして注目している。︵佐久間修志︶ ﹇フォト﹈ フリーペーパー台頭で関西情報誌消滅? ﹁1週間﹂﹁エルマガ﹂﹁ハナコ﹂休刊 住宅地図などを手がける﹁ゼンリン﹂は6月、埼玉、兵庫県内の3地域で新たなフリーマガジン﹁Actiz mi−ru−to︵アクティズ・みると︶﹂の発行に乗り出す。メーンは、同社が長年ノウハウを蓄積してきた地図だ。 最大3千分の1の縮尺の地図が、全約80ページのうち約20ページで掲載。その他のページの地域の医療、買い物などの生活情報とリンクしている。厚手の紙で上質感を出し、﹁決して捨てられない