熊による被害が各地で相次ぎ、農家を含む地域住民の身の安全や財産を脅かしている。熊の暴威に直面した現場の肉声から、被害続出の背景を探った。 #1 執拗な攻撃、もう駄目だ カメラが捉えた死闘20秒 岩手・岩泉町 #2 危うい﹁第二のOSO﹂ 凶暴ヒグマ今なお脅威 北海道厚岸町 #3 鶏舎に潜む影、脳裏に 扉を開けたら親子3頭 秋田・大館市 #4 茂みに油断 失った右目 ﹁まさか自宅近くで﹂ 島根・邑南町 #5 専門家に聞く〝処方箋〟 ミズナラの木が立ち並ぶ山中で、自生するキノコを採取していた時だった。手前の草やぶから﹁ガサガサ﹂という音が聞こえた。﹁動物か﹂。山道を歩く際のつえ代わりに使っていた枝をとっさに握り、身構えた。その瞬間、ツキノワグマが飛び出し、突進してきた。 ﹁こらー、こらー﹂。大声を出し、先のとがった枝を何度突き出しても執拗︵しつよう︶に飛びかかってくる。20秒ほどのもみ合いの間
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