2017年、千葉の松戸で殺害されたレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9歳)。「日本とベトナムをつなぐ架け橋になりたい」という夢を持つ幼い少女はなぜ殺されたのか? 事件後の家族や加害者を追った高木瑞穂氏と、YouTubeを中心に活躍するドキュメンタリー班「日影のこえ」による新刊『事件の涙 犯罪加害者・被害者遺族の声なき声を拾い集めて』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む) 亡くなったレェ・ティ・ニャット・リンさん(写真:筆者提供) ◆◆◆ 「日本とベトナムをつなぐ架け橋になりたい」 小学校の入学式直前に撮られた動画には、家族の何気ない日常が記録されていた東京タワーを中心として広がる、東京・芝公園の一角である。雲一つない空の下、遊歩道でスマホのカメラを構えるベトナム国籍の父親レェ・アイン・ハオ(事件当時34歳。千葉県松戸市在住)を目指して、ピンク色の靴を履いた娘
![9歳のベトナム人少女を日本人男性が殺害「日本とベトナムをつなぐ架け橋」が夢だったのに…《千葉小3女児殺害事件》はなぜ起きた | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b5e890de43557c03a2e7afa52ade43e42b1cdef7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2Fe%2Fc%2F1200wm%2Fimg_ec2af812af4b655e048e40181d20a794188965.jpg)