﹁グリーン・リカバリー﹂という言葉が流行っている。多くの場合、﹁新型コロナウイルスの感染拡大がもたらした経済停滞からの回復を、気候変動対策とともに進める﹂というような意味合いで使われている。先日、小泉環境大臣が、国際社会に対して、﹁各国のグリーン・リカバリーに関する情報をオンラインで共有して気候変動対策の強化につなげよう﹂と呼びかけた。これ自体は悪いことではなく、多くの国で情報やサクセス・ストーリーは共有されるべきだと思う。 これまでも﹁グリーンなんとか﹂という言葉はたくさんあった。往々にして、このような言葉は、社会に対する大きなインパクトを持たないまま、ただ消費されて消えていく。﹁エコ﹂﹁地球にやさしい﹂など、販売促進のためのマーケティング用語になってしまっている場合もある。グリーン・リカバリーという言葉が持つ意味を少し深く掘り下げて、今の日本で具体的に何をするべきかについて考えてみたい
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