﹁Interop Tokyo 2008﹂で11日、﹁P2P技術の復権か﹂と題したコンファレンスが開催された。﹁P2Pネットワーク実験協議会﹂の実証実験ワーキンググループ副主査を務めるNTTコミュニケーションズ︵NTT Com︶の山下達也氏が、P2P配信システムの有効性を確認するために行なった実証実験の結果を紹介した。調査結果からは、P2P配信システムに改善の余地があることが浮かび上がった。 P2P配信システムは、従来のコンテンツ配信ネットワーク︵CDN︶に比べてサーバーへのトラフィックが下がるため、配信側はコストの削減につながる。しかし山下氏は、﹁﹃トラフィック保存の法則﹄があるとすれば、サーバーで減ったトラフィックがどこかに押しつけられている可能性がある﹂と指摘。そこで、P2P配信システムのピア同士がネットワーク上でどのようにつながっているかを明らかにするための実証実験を行なったという。