ブックマーク / gendai.media (4)
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バノン、来襲 ﹁スティーブ・バノンさんが会場を出られます! みなさま盛大な拍手でお送りください!﹂ え?もう帰っちゃうの……!? 飲み物を片手に談笑していた参加者はその刹那、あっけにとられた。しかし一瞬ののち、気を取り直したように拍手が巻き起こった。 着古したチノパンに黒いジャケット、これまた黒いコートといういでたちのバノン氏が、片手を上げ、足早に会場の端を横切っていく。鋭い視線を光らせながら随行する、短髪の屈強そうな白人男性たち。バノン氏が会長を務める、米国の﹁大手右派系ウェブメディア﹂”ブライトバート”の関係者だろうか。 その夜、バノン氏が私たちの前に姿を現したのは、正味10分ほどのわずかな時間のみだった。詳しくは後述するが、筆者はこの日、米トランプ大統領の﹁最側近﹂といわれるバノン氏の謦咳に接することを期待して、つごう5万円近い費用を支払っていた——。12月16・17日の2日にわた
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﹁尻すぼみ﹂になった野党の追及 日本学術会議をめぐる騒動は、政府を追及する左派マスコミの中からも﹁負け戦﹂と認める声が出てきた。野党は追及ネタが尽きてきた一方、肝心の学術会議は政府に対して、将来のあり方を検討する方針を表明している。まさに﹁負け戦﹂の様相だ。 立憲民主党の枝野幸男代表は10月28日、衆院本会議の代表質問で学術会議問題を取り上げた。どんな新ネタが登場するか、と思って、私はテレビ中継を録画して見たが、中身はまるで拍子抜けだった。おさらいのように、同じ質問をしただけだ。 枝野氏は冒頭からえんえんと﹁彼らが目指す社会﹂を語り続け、学術会議問題に触れたのは、ようやく23分後だった。枝野氏は﹁推薦された方を任命しないのは条文上、明らかに違法﹂﹁任命しなかった理由は何か﹂﹁早く6名を任命して﹂などと訴えた。 菅義偉首相は﹁憲法15条第1項で公務員の選定は国民固有の権利と規定している﹂とし
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異例の人事 ﹁こんな細かい人事に介入するのは、歴代の総理でも初めて。安倍前総理も﹃そこまでしなくてもいいのに﹄と漏らしている﹂︵官邸スタッフ︶ 前の官房長官秘書官4人を首相秘書官に横滑りさせる、親しい記者で元共同通信社編集委員の柿崎明二氏を総理補佐官に就けるなど、就任早々異例の人事を繰り出している菅義偉総理。 中でも霞が関と官邸関係者を驚かせたのが、首相秘書官室の事務仕事を担う女性職員を交代させたことだ。 ﹁首相秘書官室の女性職員は、電話応対、来客へのお茶出しなど雑務全般をこなすほか、番記者とのやりとりも担当する。 総理が交代しても勤務を続けるのが通例で、官邸に出入りする様々な立場の人と知り合うので、いつしか﹃女主人﹄のようになる人も多い﹂︵前出と別の官邸スタッフ︶ この9月まで、内閣府出身の女性職員二人がこの任に当たっていた。ところが、菅総理はいきなりその二人をクビに。
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﹁上級国民﹂大批判のウラで、池袋暴走事故の﹁加害者家族﹂に起きていたこと 家族は﹁逮捕してもらいたかった﹂と話す 加害者家族の人生も激変10月8日、東京地裁。2019年4月19日、東京・東池袋で当時87歳の被告人が運転していた車が暴走し、2名が死亡、9名が負傷する大惨事となった﹁池袋暴走事故﹂の初公判が開かれた。 ﹁はじめに、今回の事故により奥様とお嬢様をなくされた松永様とご親族の皆様に心からお詫び申し上げます。最愛のお二人を突然失った悲しみとご心痛を思うと言葉もございません。また、お怪我をされ苦しまれた方々とご親族の皆様にも深くお詫び申し上げます。起訴状の内容については、アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶しており、暴走したのは車に何らかの異常が生じたため暴走したと思っております。ただ暴走を止められなかったことは悔やまれ、大変申し訳なく思っております﹂ 被告人は罪状認否でこのよう
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