10月31日、走行中の京王線の車内で、24歳の男が70代男性の右胸を刺すなど17人の乗客にケガをさせた上、ライターオイルを撒いて火を付けるという事件があった。 容疑者は警察に対して﹁仕事に失敗して、友人関係がうまくいかなかった﹂などと述べているそうである。また男が2019年に上映された映画﹃ジョーカー﹄の主人公のような服装をしていたことについては﹁ジョーカーに憧れていた﹂と述べている。 仕事の失敗や友人関係という極めて個人的な理由で、しかも犯行としても、乗客をナイフで刺して電車を燃やそうとする幼稚で残忍な考え方。しかも﹁自分では死ねないので死刑になりたかった﹂とも言っていることから、極めて身勝手な犯行であるという批判が多いのは当然だろう。 仕事に失敗した? 友人関係がうまくいかない? その程度のことで!? 僕も同感だ。ただしそれは多くの人が思っているであろう﹁その程度のことで、こんな酷い事
![京王線事件に思う。 仕事もろくになく、孤独でも楽しく過ごせる社会を - 赤木智弘|論座アーカイブ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ef8be304b1283f4dea4b07d9c437fe0d72b4b116/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwebronza.asahi.com%2FS2010%2Fupload%2F2021110400002_2.jpeg)