コスタリカ、ドゥルセ湾の入口付近の海面で休むセグロウミヘビ。︵Photograph by Brooke Bessesen︶ 多くのセグロウミヘビは、一生を海の中で過ごす。めったに陸には上がらない。上陸したとしても、船を漕ぐパドルのようになった尾と、縦に平たくなった体のせいで這うことが難しく、陸では脆弱だ。猛毒を持つ彼らは、広く世界中の海に生息し、海流に乗りながら水面近くの魚を捕食する。︵参考記事‥﹁セグロウミヘビ、﹁漂流﹂で太平洋を横断か﹂︶ 他の爬虫類と同じように、セグロウミヘビも生きるために水を飲まねばならない。しかし、常に海水に囲まれた状態で、一体どうやって喉を潤すのだろうか? 2月7日付けの学術誌﹁PLOS ONE﹂に、その謎の一端を解き明かした研究が発表された。︵参考記事‥﹁“2つの頭”を持つウミヘビ﹂︶ セグロウミヘビはかつて、周囲の海水をそのまま飲むのだと思われていた。﹁教科