湯浅誠﹃本当に困った人のための生活保護申請マニュアル﹄ ホームレス総合相談ネットワーク﹃路上からできる生活保護申請ガイド﹄ 湯浅誠﹃本当に困った人のための生活保護申請マニュアル﹄は一般市民の生活保護観、というか生活保護申請観︵どんな観だ︶を変える革命的な本だ。ぼくもこの本で学ばされることがいっぱいあった。不明を恥じる他ない。 もっとも革命的なことは、﹁申請に対応する役人は平気でウソをつく。そしてウソの連続である﹂ということだった。 湯浅は、彼らを便宜的に﹁敵﹂と呼ぶ。もちろん﹁福祉事務所職員は血も涙もないのか?﹂というコラムを書いているとおり、彼らを﹁絶対的な敵﹂だと考えているわけではない。だが、わかりやすく心構えをつくるうえでは、彼らを乗り越えるべき障害と見なす以外にないのだ。 したがって、湯浅のこの本は、まさに窓口職員との﹁戦闘﹂をするためのマニュアルである。章立てをみればそれがわかろ