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新連載「『飲まない』大人の暮らし方」 飲み物、ことアルコール飲料は紀元前より「嗜好品」として人々に親しまれてきた。日本においては約2,000年前、稲作の定着と共に本格的な酒造が開始されたとされており、現在も嗜好品の一つとして確固たる地位を築いているように見受けられる。 しかし、徐々にその立ち位置は変化しているのではないだろうか。「あえて飲まない」ソバーキュリアスなライフスタイルが普及し、「酒=大人のたしなみ」という構図は少しずつ崩れつつある。現代を生きる私たちにとって、「酒」とはどのような意味を持つのか。また、ソバーキュリアスなライフスタイルの発現の背景には、時代のどのような変化が隠されているのだろうか。 この連載「『飲まない』大人の暮らし方」では、評論家・宇野常寛がさまざまな知見を持つ識者たちとの対話を通して、多角的に嗜好品としての酒の現在地や、「飲まない」大人のライフスタイルについて考
料理における「創造」とは。世界中の美食家が訪ねるペルーのレストランで2年間はたらいてわかったこと:文化人類学者・藤田周 世界各地の高級レストランに見られる「現代料理」。 レストランの位置する場所における、自然と文化の前衛的な解釈を試みる料理のことだという。 そんな現代料理を文化人類学の観点から研究するのが、東京外国語大学特任研究員で東京大学博士課程の藤田周さん。 藤田さんは、ペルーの世界的な現代料理レストラン「セントラル」(編注:2022年に世界のベストレストラン50で第2位、南米のベストレストラン50で第1位を獲得)などで約2年間、見習いとして働きながらフィールドワークを実施。料理人たちがどのように料理に取り組んでいるかを調査した。 一見すると洗練されたハイカルチャーのようにも映る現代料理だが、そのあり方を見つめることで、「家庭料理などの一般的な料理の見え方が変わる可能性も秘めている」と
クラフトビール好きのあいだで知られる「京都・一乗寺ブリュワリー」。 フルーティでスパイシー、香りの良さに定評があり、世界5大ビール審査会のインターナショナルビアカップやアジアビアカップでの受賞歴を誇る。 2020年にオープンした「Ace Hotel Kyoto」のルーフトップバーでは、一乗寺ブリュワリーの「レッドエール」が“生ビール”として唯一提供されていて、コロナ禍の現在はルームサービスでも注文が相次ぐ人気ぶりだ。 「一乗寺ブリュワリー」のオーナーは、精神科医の高木俊介さん。現在、京都で重度の精神疾患の患者のみを地域のチームで在宅支援し診療しながら、一乗寺ブリュワリーの経営に奮闘している。 「いったいなぜ、精神科医が畑違いのクラフトビール作りを?」 ビールは「人と人をつなぐ嗜好品」と話す高木さんは、「精神科医だからこそ」京都発のクラフトビールにたどり着いたという。一流のクラフトビール作り
「レオナルド・ダ・ヴィンチさんや、千利休さんは大先輩。 その下に、僕らがいるんです」(茶道家・石澤宗彰)
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