赤塚不二夫 プロフィール 本名、赤塚藤夫。昭和十年九月十四日、満州に生まれる。中学校を卒業後新潟の小熊広告社に勤務。昭和二十八年に上京し、化学工場に勤務。昭和三十一年二月、曙出版の﹁嵐をこえて﹂でデビュー。昭和三十三年、﹁ナマちゃん﹂で痛烈なギャグ漫画を開花させた。現在、ギャグ漫画界の第一人者。 代表作﹁おそ松くん﹂﹁天才バカボン﹂。 以下、会見録。 昭和五十七年十月九日。新宿の赤塚氏がよく行くパブにて。なお始めて三十分ほどで、たこ八郎氏も飛び入り。 <言葉は世につれ変るものだよ。> 赤塚氏﹁才能っておかしなもんだね。七年前にぼくは、﹃まんが№1﹄てゆう本を出したんだけど、今の﹃ビックリハウス﹄を過激にした本だったんだ。それが売れなくて半年でつぶれちゃったんだよ。五千万も借金が残ったし。﹂ 平井 ﹁宣伝不足だったんですか?﹂ 赤塚氏﹁いや、要するに…一年先のことをみんなにぶつけてもついてこ