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イタリアでのCOVID-19感染者拡大について、個人的な経験で思いあたる要因のあれこれ 2020年 03月 23日 イタリアでのCOVID-19感染者拡大について、個人的な経験で思いあたる要因のあれこれ ものすごく個人的見解ではありますが、いまのイタリアでの感染拡大について、自分のイタリア人家族や彼らの日常生活レベルで思い当たることをいくつか。もちろんイタリア人といっても多種多様なので、これはあくまで私のエッセイ漫画などに出てくる家族親族友人をベースとした考えです。 その1) EUの中でも特に高齢化が進んでいるという意味を踏まえれば、こちらの記事が概ね参考になるかと思われます。 https://wired.jp/2020/03/20/why-the-coronavirus-hit-italy-so-hard/ そしてこの記事にも触れられているように、イタリアもスペインも、基本的に老人を放っ
名前:ヤマザキマリ 職業:基本的に漫画家 Instagram / thermariyamazaki https://https://www.instagram.com/thermariyamazaki/
能舞台での県談だったのですが、我々のプログラムの終了後には大蔵流狂言師達による『棒縛(ぼうしばり)』の公演もありました。 翌日はロンドン在住のシリア人ジャーナリストから、前日のシンポジウムで私が語った日本における漫画のあり方、漫画という表現の持つ影響力についてのインタビューを急遽受けることになったのですが、「あなたは漫画というツールでシリア国内で起っている深刻で残酷な事態や政治情勢でさえも真実を表現することが可能だと思っているのか」「文字ではなく絵での展開は想像力を限定的なものにしてしまうのではないか」「今回のシンポジウムのように文化遺産に特化したテーマでなければ日本はシリアについて興味を持ってくれないのか」といった深い問いかけもありました。 私はジャーナリストではありませんし漫画そのものにも読者は報道としての役割を求めているわけではありません、でも我々のように想像力の駆使を許される表現者
エッセイの冒頭部分で触れている、アニメで紹介されるお弁当、これを見ながら留学時代の私はいつも恋しさと食べたさでもんもんとしていたのでした。
”敬語を使わない外国人”という解釈での吹替え、ほんとにもういいかげん改善してくだされ 2017年 05月 29日 昨日これから撮影に入るとある番組のために頂いた台本で、私が外国の人と交わす会話のやりとりが、私の言葉はイタリア語で喋っていても”です・ます”体であるのに対し、相手のイタリア女性は「なのよ」「そうね」「るわ」「かしら」と日本語で記述されているのを見て、その女性がどんな人なのか、どんな喋り方をするかまだお会いしてもいない段階で「外国の女性はこういう話し方」と決められてしまっていることに、改めて深く深く考え込んでしまいました。
ファシズムの語源は「ファスケス」という斧の周りに木の棒を束ねたものですが、古代ローマ時代の護衛官はこれを担いで独裁官や執政官といった権力者の後ろを歩く習慣があったのだそうです。発祥はエトルリア時代とされています。
『私の友人である谷口ジロー氏は柔らかさを彩る天分を授かっていた』 "Il mio amico Taniguchi possedeva il dono di colorare la leggerezza" イタリアの日刊紙 La Stampa に本日アップされていたイタリアの漫画家IGORT氏の記事です: "Il mio amico Taniguchi " 谷口氏とは20年来の友人であるイゴルト氏は、この記事の中で、谷口ジローという作家が日本よりも欧州で評価されていたこと、その欧州で「漫画界の小津安二郎」と呼ばれる事が負担だという胸の内を語ったことにも触れています。 全文を訳したいところですがざっと抜粋すると: «Perché, non ti piace Ozu?» scherzavo io. E lui, che ovviamente amava il lavoro di Ozu, uno
恐らく、もう少し時間が経てば作品を見たばかりの興奮で覆われている、今の感慨よりも更にもっと奥深くで大切な事にも気がつきそうな気がするので、感想的なことは何も述べません。なので、この作品を2回も3回も4回も5回も見に行く方の気持ちがとてもよく判ります。 でも、自分としては出せる限りの集中力を込めて見たこのたった一回を、何度も何度も思い出しながら、反芻を繰り返したい気持ちの方が強いかもしれません。 にしても、漫画も、2回も3回も4回も5回も読み返されるようなものを描きたい、とも思ってしまいます。 そして私は第二形態のこのお方に一目惚れ 気がついたら我が家に… (特撮みたいな効果を醸し出しそうな背景を探したのだが、無いので火山が爆発しているプリニウスの4巻の表紙を使いました) こちら、岡本太郎さんの文庫本に熱いあとがきを書かせて頂きました 「こころ」には自分に影響力を及ぼした絵本「ちびくろおじさ
エジプトのアンティノーポリスから発掘された「兄弟」と呼ばれるミイラ肖像画 ローマ帝国の属州となったエジプトでは紀元前一世紀頃からこのような写実的なミイラ肖像画なるものが普及していたらしいが、それにしても約2000年前にこの写実力。 (雑誌の写真を撮影:イタリア版 National Geographic STORICA 8月号より)) 左の青年の方にある金色の象は、130年にハドリアヌスの愛人でナイル川で亡くなり(本当は溺死と思われるが、ワニに食べられたとも伝えられる–ワニに食べられた人間は神になるとされていたらしい–)神となったアンティノウス“Osirantinoo"。このミイラ肖像画が見つかったアンティノポリスはその後に創設された街なので、紀元後2世紀か3世紀に掛けて描かれたものだろうか。 古代ローマの属州であったエジプトのアンティノポリスやファイユームといった都市には多くのギリシャ人達
まあ、よく考えてみたら、ツイッターを始める前、私はこのブログに日々のありとあらゆる出来事や、考え事、そして感動したこと、とにかく言葉として表現したい全てを自由奔放に書きまくっていて、それは最終的に2冊の本に治まる程の量になりました。 ツイッターを止めた特に具体的な理由はありません。 ただなんていうか、私はやっぱりバーチャルであっても、どうも何かのグループに帰属したり、集団組織の中に混ざっているのは苦手な体質なのかもしれません。 たくさんの方々の様々なジャンルの呟きの升目の合間に、自分の呟きの升目が混ざっているのを見て、ふと「ああ、窮屈だな」と、そんな気持ちになったのに過ぎないのです。 私には結局何をやるにしても身勝手なのが一番自分の性にもあっているようです。泳ぐのもプールより海。子供の時からずっとそうだったように。 そんなわけで、また何かいろいろと思う事があったり、うちの猫の写真をアップし
イタリアではネームを考える時以外は大抵国営放送のラジオ番組RAI3を聞いているのですが、この局ではジャンルを問わない様々な音楽が聞けるだけでなく、文芸関連や映画、または政治等に関する時事問題の番組も多く、つけっぱなしにしているだけでかなり多元的な知識や情報を提供をしてもらえるので大変気に入っています。 先日いつも通りに朝起きてすぐにこのラジオを聞き始めたら、「今から50年前、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のエルト・エ・カッソ渓谷の村のヴァイオントダムで起こった大惨事について」という、専門家を招いての座談会方式の番組が放送されている最中でした。 このダムは1960年に竣工された当時、堤高の高さが262メートルという当時世界で一番高いアーチダムとして注目を浴びていたのですが、その後1963年に天候不順が続く中隣接していた山が大規模な地滑りを起こし、膨大な土砂と岩盤が時速100km程度とされ
以下、弁護士氏のコメントです ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 漫画家ヤマザキマリさんのTV番組でのコメントについて 当事務所の代表弁護士、四宮隆史です。 漫画家ヤマザキマリさんの契約交渉や契約管理等の代理人を務めております。 今年2月23日(土)にTBSで放送されたバラエティ番組『ジョブチューン』において、ヤマザキさんが、『テルマエロマエ』の映画化について受領した原作使用料が約100万円だったと告白して波紋を呼んでいます。 インターネット上でも、本件に関連するツイート、ブログ、ニュース記事が多く公開されました。その大半は、ヤマザキさんを支持するものでしたが、あたかも映画の製作者であるフジテレビが漫画家を搾取しているかのような論調が広がっていることに、ヤマザキさんも心を痛めています。 そこで、代理人弁護士である私からもコメントを公開すべきと考え
ところで、このルッカ・コミックフェスティバルのメインゲストのお一人である谷口ジロー先生。 来年の春に私のテルマエ・ロマエがフランスでも出版されるのですが、その版元はジロー先生の本も出しているところで、パリからやってきていたその担当者、私との打ち合わせが終わるなり「あなたに是非谷口先生紹介するわよ!!」と私を先生のサイン会場へ引っ張っていきました。 フランスはもとより、イタリアでも大人気の谷口ジロー先生のサイン会場は人がごった返してイモ洗い状態。そこをかき分けて無理矢理サインスタンドに近づいて行くフランス人編集者。 「あ、あの、今はちょっとご遠慮したほうが!」なんて私の日本人らしい気遣いは却下され、私はサインに忙しい谷口先生の前へ引っ張り出されました。 (実を言うと、もしかしたら・・・と思って愛読している谷口先生の「坊っちゃんの時代」をシカゴから持参してきており、そこにサインをしてもらいたい
2012年1月12日(木)の24時45分より3回だけ(3週)放送開始です。フジテレビ系列15局やBSフジでも放送されるそうです。 主題歌は、チャットモンチー書き下ろしの新曲「テルマエ・ロマン」。 これ見てたら無償の日本の銭湯に行きたくなってきました・・・
先日公表されましたね。 3巻の帯にも主演の阿部寛さんと上戸彩さんのお名前が印刷されております。 私も仕事の合間を縫ってイタリアや日本のロケを自分の時間が許す限りしっかり見て参りましたが・・・ 一言で言い表すならば。 本当に凄い映画になりそうです。 だいたい私がテルマエを描こうと思った大きなきっかけの一つである、TVドラマ「ROME」の為に作られた、ローマのチネチッタにあるセットで撮影ですよ!? このブログにもかつて「ROME」については猛烈に興奮した投稿を何度かしておりますが・・・ あのセットを目の当たりにした時、私は鼻血を噴出させて失神するかと思いました(実際、涙は出ましたが鼻血は幸い出ませんでした)。 ↑ドラマ「ROME」の一場面 撮影の期間、飯を食べたり寝たりする必然すら感じられないほどこのセットへの興奮アドレナリンが分泌しまくり、精神状態が少しおかしくなっていたんじゃないかと思うほ
2010年マンガ大賞、先ほど授賞式が終わりました。 私は日本へ帰れませんでしたので、スカイプで画面だけ参加させていただきました。 スカイプの画面に授賞式の会場が映し出されるまで、「O村編集長のことだし、人違いやったわ、みたいなオチつきそうだよな・・・」とずっと思っていたんですが、違いました。驚くべき事に現実でした。 多分世界で一番この現状を信じられていないのが私だと思います。 自分が読んだ漫画を誰かに薦めたくなる、そんな漫画を選ぶというのがマンガ大賞のコンセプトだそうですが、なんてありがたくて素晴らしい賞なんでしょう。 漫画と言う表現手段でご飯を食べてきている自分に対して、こんなに感動した事はありません。 漫画万歳!! 今回頂いた賞の喜びを糧に、賞のお礼になるような面白くて楽しい漫画をこれからもどんどん描いていこうと心底から思いました。 一般の人が持っているステレオタイプなイメージではない
昨日の単行本刊行に引き続きまして、本日発売の「コミックビーム」という青年漫画誌に 「THERMAE ROMAE」(テルマエ・ロマエ ローマ風呂)という読みきりを載せていただいております。 夏に届けた原稿ですが、やっと掲載が決まって私的にはひっじょーに嬉しい次第です。 だって、初の青年誌(読者対象がジェンダー無用系雑誌というか)・・・ 自分のマニアックな部分を思う存分晒し出せた漫画だし。 絵柄も・・・多分これが本当の私流。 少女漫画やギャグエッセイはそれなりにかわいらしくなるよう意識してますけどね、多分何も意識しないで漫画や絵を描いたらこういうタッチになると思います。 目尻や眉間の皺とか膨れ上がった鼻の穴とかヒゲの剃り残しとか、そういうのをバンバン描きたいのよ! 内容は、古代ローマ人がタイムワープして1970年代の浅草の銭湯の湯船から出現するというアホなストーリーですが、描いてる私もかなり楽
イタリアでのCOVID-19感染者拡大について、個人的な経験で思いあたる要因のあれこれ ものすごく個人的見解ではありますが、いまのイタリアでの感染拡大について、自分のイタリア人家族や彼らの日常生活レベルで思い当たることをいくつか。もちろんイタリア人といっても多種多様なので、これはあくまで私のエッセイ漫画などに出てくる家族親族友人をベースとした考えです。 その1) EUの中でも特に高齢化が進んでいるという意味を踏まえれば、こちらの記事が概ね参考になるかと思われます。 https://wired.jp/2020/03/20/why-the-coronavirus-hit-italy-so-hard/ そしてこの記事にも触れられているように、イタリアもスペインも、基本的に老人を放っておかない国民ですし、高齢者と一緒に暮らす家族が多い。 イタリアの実家も二人の高齢者を亡くなるまで自宅で介護をしてい
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